Mission2 真実を知る

目覚めたフリスは早速ウロボロスの兵に連れられ
この艦で一番偉い人の所へと連れてこられた

「リシェルさま、連れてまいりました」
「ありがとう、ご苦労様」

リシェル、ウロボロスの総指揮者、姿を見た事はないが噂は聞いていたことがあった

「あなたが運良く助かったという、ヴェルゼの兵士ですか」

長い黒髪が印象的であった、すらりとした体型に目にはサングラスをしている
見た目からはとても総指揮者にいる人物とはとても思えない

「楽にしてもいいですよ、別に取って食おうなんて思っていませんから」

フリスの心を見透かしているかのように話す
サングラスで完全な表情を読む事はできないが、恐らく微笑している

「俺をどうするつもりなんだ?」
「そうね・・・、火あぶり、水攻め、電気椅子、どれがいいですか?」

リシェルは楽しそうに話す、やはりこちら側の情報が知りたいというのと
この人が拷問好きなのかもしれない

「と、まあ冗談は置いておいてですね」

急に間の抜けた声にフリスはどう反応すればいいのか分からない
何がしたのか、フリスには彼女の行動がまったく読めなかった

「貴方達は自分たちが何をしているか分かりますよね?」
「宇宙平和の為にやっているのさ」

フリスは真面目に言っているが、リシェルの顔も物凄く真剣になっている

「本当にヴェルゼはその為に戦っていると思っているのか?」
「当然だろ!!今までそうだったんだから!!」

リシェルが自分たちの国を否定するような言葉を放ち
つい感情的になってしまう

「やはり、何も知らされず戦っているのですね・・・、可哀想な人達・・・」

リシェルはこちらを哀れむような目で見ている
フリスにはそれが何故だか知らないが耐えられなかった

「一体、何が言いたいんだ、お前たちは!!」
「これから、貴方にヴェルゼの真実をお見せしましょう、信じられないかもしれませんが、全て本当のことです」

リシェルはプロジェクタに何かをインプットするとなにやら画像が表示された
フリスは黙ってそれを魅入るように見ている

「こ、これは・・・」

映像に表示されているのはヴェルゼの人達が欲望赴くままに他の国の人間たちを弾圧しているところであった
力で無理やり服従させ強制的に言うことを聞かせる
反抗するものはその場で殺してしまう場面なども見受けられた

「こんな、こんなことって・・・」
「全て真実です、やはり最前線の兵士達には何も言われていないのですね」

フリスは信じられなかった
自分達が正義の為にやってきていたことが否定されてしまった
これではただの征服でしかない

「これは私達が撮った一部でしかありません、実際はもっと酷い状況だと私は聞いています」

リシェルは何も言えないフリスに対して言葉を続ける

「私達は本来なら戦ってはいけない立場です、一般人を巻き込む事になりますから・・・、ですがこのままではいけないのは、貴方にも分かると思います」

フリスは何が正しいのか分からなくなっていた
今まで自分がやってきたことはこんなことの為にやってきたかと思うとやるせない気持ちになる

「貴方も被害者の一人です、処罰などは考えていません、これからどうするかは貴方の判断に任せます」

それだけ言うとフリスは元々の部屋に連れ戻される

「俺は一体何のために・・・」

否定された今までのこと、信じたくないがリシェルの表情は真剣だった
だが、たとえ上層部にこの事を話しても取り次いではくれないだろう
どうすればいい、自分では答えが出そうになかった
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by meruchan0214 | 2006-08-17 09:16 | 守護機兵 ハイシェント


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