Mission4 新しい世界へ

ゴオオオオオォォォ

今まで扱ったどんなものよりも軽い
まるで機兵と自分が一体化しているような感覚であった

「これが、ハイシェント・・・」

フリスはその性能にはただ驚かされるばかりであった
今までの機兵とは一線を凌駕している

「だが・・・、俺がこのまま戻れば・・・」

一瞬自分の中に迷いが生じる、だがそれを掻き消すかのように頭を振り敵陣へと突っ込む

ヒュン!!

まるで他の機兵が止まっているようであった
そのくらいの性能差があるのだ

「これはすごいな」

確かにこれを操縦するには慣れが必要だと思った
明らかに今までの機兵とは違う感覚
よほどのセンスのいい人間ではないと乗りこなせないだろう

「すまないな・・・」

フリスは自分のいた国への謝罪の言葉をつぶやくと
一機、また一機とと次々へと機兵を落としていく

「退け!!退けー!!」

次々へと引いていくバルディオン、たった一機でここまで戦果を挙げるのは難しい

「ご苦労様でした、帰還してください」

スピーカーからリシェルの声がする

「まあ、な、俺が裏切るとは思わなかったのか?」
「そのときはそのときです」

リシェルのありえないような言葉を返されたフリスは不意に笑ってしまう

「あんたって、変わり者だってよく言われるだろ」
「ええ、そうですね」

否定をしないリシェル、自分でも自覚はあるらしい

「ま、ハイシェント帰還しますよ」

無事にウロボロスへと収容されるハイシェント
機体の損傷もほとんどなく、修理の必要性もほとんどない

「ご苦労様でした」

フリスが戻ってくるとリシェル自らが迎えに来ていた

「ハイシェントって凄い機兵ですね」
「ええ、私たちの願いが込められてますから」
「願い?」
「ここを守るための最後の砦ですからね」

最後の砦、分かるようなきがする
こんなに巨大な艦を守る為には予想以上の力が必要である

「そういえば、戦艦からの援護射撃が無かった気がしますけど」
「ウロボロスは元々攻撃艦ではないので戦闘能力はありませんよ」

意外な返答にフリスは驚いた
そういえば、自分が攻めたときも戦艦からの攻撃は無かった気がする

「ここは本来は戦いをする為の場所ではありませんから・・・」

悲しそうに喋るリシェルの表情が妙に顔に焼きつく

「それよりも、貴方こそよろしいのですか?」
「・・・、まだ迷っている部分はあります、けれど、自分の国があんなことをしているなら、それを止めるのが愛国心だと思っています・・・」
「そう・・・」

自分の考えに迷いがないとはいいきれない
だけれども、あんなことをしているのは絶対に許せない
だったら正すためにあえて戦うのも道だと思った

「あなたの部屋は新しくご用意させていただいてあります」
「分かりました」
「あまり、無理はしないでくださいね」

リシェルはフリスに言葉をかける
これからはウロボロスのパイロットととして戦うことになる
自国の者と戦うのは辛いけれど、変えるには戦うしかないそう思ったのだ
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by meruchan0214 | 2006-08-21 21:54 | 守護機兵 ハイシェント


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