Mission5 交錯する想い

フリスがハイシェントに乗りウロボロスのパイロットとして搭乗した
だが、それを快く思わない人間が大多数であった

「そりゃそうだよな、敵だったんだから・・・」

唯一、リシェルのみがそういった扱いをしなかった

「しばらくの辛抱ですから・・・」

艦長であるリシェルの決定には誰も反論はできない
彼女の采配はそれだけ優れており、今までウロボロスの指揮官として活躍してきたのだ

「だけど、どこ行っても敵として見られるのはなあ・・・」

そもそも捕虜として捕まっていたときからそうだったのだ
味方になったと言っても信じられるはずが無い

シュイィィィン

フリスの部屋の扉が開くと、あの時の少女が入ってきた

「君は確か・・・」
「アコナ・グルリア、ハイシェントのパイロットよ」

強気に喋る彼女は何故ここに来たのかは分からない

「貴方、ハイシェントに乗ったらしいわね」
「ああ、そうだけど」
「何のつもりか分からないけど、捕虜なら捕虜らしくしててちょうだい」

声を荒げるアコナ、フリスがハイシェントに乗った事が余程気に入らなかったらしい

「だけど、あの時君があのままハイシェントに乗り続けていたとしても、ココは守りきれなかっただろ」
「大丈夫だったわよ!!リシェルさんも何でこんなやつ・・・」

プライドが高いのか分からない、だがフリスを認めていない事だけは明白であった

「君は本当は戦いたくないんだろ、じゃあ、何でそこまでして戦うんだ?」
「それは・・・」

急に言葉を詰まらせるアコナ、言いたくない理由でもあるのだろうか

「俺がハイシェントに乗れば君はハイシェントに乗らなくも大丈夫だ、戦わなくていいじゃないか」

バシィィィィン!!

ものすごい平手打ちがフリスに直撃した

「それだけの理由で乗ってるわけないじゃない!!」

アコナは目から大粒の涙をこぼしながらそのまま部屋を出て行ってしまう

「失言だったな・・・」

アコナが走り去ってから後悔するフリス
どこかその気持ちには暗いものが付きまとっていた
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by meruchan0214 | 2006-08-22 17:07 | 守護機兵 ハイシェント


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