Misson7 裏切りの代価

ビーッ!!ビーッ!!

ウロボロス内に警報の音が鳴り響く
戦争中の時に、安全なときは何時崩れるか分からない

「フリスさん、ハイシェントで出撃お願いします」
「了解」

少しずつではあるが、フリスの事を認めてきた

「フリス、頼んだよ!!」
「任せておけ」

フリスはハイシェントに搭乗し出撃する
もう自分の居た国と戦うことに後悔はなかった

「ハイシェント行きます!!」

ここの人間たちを護るために戦うこと
しいては自国を正すために戦うことが今のフリスのウロボロスで戦う理由

「リシェルさん、私も出ます!!」
「アコナ、いいの?」
「はい、戦争は嫌いだけど、戦わないともっと大事なものが護れませんから」

アコナは自分自身のため、生まれ育った故郷を護るために戦う
例え戦いが嫌いであっても、失っては意味がない事を知っているからだ

「アコナ、新型の機兵があるからそれを使いなさい」
「新型?」
「ええ、8番格納庫にあるわ」
「了解!!」

アコナは颯爽と新型の機兵に乗り込む
この新型も人型ではない、獣の姿をしていた
いくつもの動物の顔に一つの胴体、まるで神話に出てくる魔物のようであった

「これ・・・、ハイシェントと同じ感じがしますね」
「もちろん、ハイシェントの兄弟機だからね、そのエルブラストは」
「分かりました!!エルブラスト発進します!!」

物凄い駆動音と共にアコナはエルブラストと共に出撃する

「アコナは体調の方はもういいのか?」
「もちろん、絶好調に決まってるじゃない」

ハイシェントとエルブラストは物凄い勢いで戦場へと向かう

「あれは・・・」

フリスは相手の機兵を見て急に動きを止めてしまう

「レオル・・・」
「何、知り合いなの?」
「ああ、同じ軍学校の親友だった」

フリスは戦わなけれいけないことは分かっている
いつかはこうなることは分かっていたとはいえ、いざ直面してみるとどうしても迷ってしまう

「どうするつもりなの?」
「戦うさ、戦わなくちゃいけないが・・・」
「先に言っておくけど、私は手加減なんかできないよ」
「ああ・・・」

アコナは先に戦場へと突っ込んでいく

「戦いを知らないウロボロスのみんなの為にも落とさせないんだから!!」

一機、また一機と落としていくアコナ
その腕は元々ハイシェントに乗っていただけの事はあった



「また、ウロボロスの新型か!!」

レオルはハイシェント以外にも現れた新型機兵に戸惑っていた

「せめて、フリスが居ればよかったんだが・・・」

レオルはフリスが生きている事を知らなかった
この前の戦闘でフリスの機兵は爆破されており、生存確認もされていないからだ

「だが私は相撃ちとなっても、敵を落としてみせる!!」

レオルは防御に構わず、エルブラストへと突っ込んでいく

「まて、レオル!!」

突如入ってくる通信、自軍の通信ではない

「この声は、フリスか!!」

軍学校時代の仲間の声を忘れようなどない
死んでしまったと思っていただけに凄くうれしかった

「このまま引いてくれないか・・・、頼む」

フリスが何を言っているのかまったく理解出来なかった
レオルが分かった事はこの通信がハイシェントから送られてきているということだけだった

「フリス、生きていてくれたのはうれしい・・・だが・・・何故!!」

レオルはフリスに問いただす、自分達の夢を一緒に語り合った
決してフリスは自分達の国を裏切らないと思っていたのだ

「すまない、レオルだが、今の俺はお前の敵だ・・・」

ハイシェントから攻撃を受けるレオルのバルディオン

「ぐ・・・、何故だ・・・」

レオルは動揺したせいもあってか、自軍を退かせてしまう
今の自分では正確な指揮はできないと判断したからだろう

「一体どうしたと言うんだ・・・」

フリスの行動を理解できぬまま戦場を撤退する



「敵に退いてくれなんてね・・・」
「どうしてもあいつとは戦いたくなかったんだ・・・」
「ま、私は余分な戦闘しなくて良かったけど」

フリスとアコナはウロボロスへと帰還する
だが、フリスの心の中には新たな迷いが生まれていた
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by meruchan0214 | 2006-08-25 21:57 | 守護機兵 ハイシェント


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