Misson9 ついていく理由

ラユは単身ウロボロスへと向かっていた
フリスが裏切った事が信じられず、確認するために

ビーッ!!ビーッ!!

ウロボロスに警報音が鳴り響く

「敵か!?」
「敵なんですが・・・、一機なんです」
「たった一機、偵察か?」

レーダーに映る敵反応、フリスはその機影を確認する

「俺がいきます」
「フリスさん、お願いします」

フリスはハイシェントで立ち向かうべく出撃した

「敵は新型でデータにないから気をつけて」
「了解」

ハイシェントは相手の距離を伺いながら徐々に相手に近づいていく

「ハイシェント・・・、フリス!!フリスなのね!!」

急に通信機に入る声、発信者は相手の機兵からだった

「その声、ラユ・・・」
「ねえ、どうして、どうして僕達を裏切ったの!?」
「すまない、俺は母国を裏切ったわけじゃない、だが、今は戦うしかないんだ」
「どうしてさ!?裏切ったわけじゃないならどうして、ウロボロスに!!」

感情的なラユの声が通信機に響く
戦おうにもラユ相手だ、自分勝手な意思で飛び出してきたのだ

「理由を話して!!話してくれないなら・・・!!」

ラユは機兵の銃をハイシェントに向ける

「今ここで貴方を撃つ!!」

ラユの声は本気だった
話したところでラユが信用するか分からない
だが、話さないことには話は進まなかった

「ということだ、だから俺は自分の国を捨てたわけじゃあない」
「嘘、そんなことが・・・」
「信じられないかもしれないが、本当の事なんだ」
「でも、もしかしたらそうなのかもしれない」

ラユの反応は意外であった
てっきり信じられないと叫ぶと思っていたからだ

「もっと、詳しく話して・・・」
「あ、ああ、でもそれだと・・・」
「分かってる、私だって馬鹿じゃないよ」
「分かった」

ラユは自らの意思でウロボロスに投降した
さっきまでのかんしゃくが嘘のようにおさまっている

「なあ、ラユ」
「なに?」
「なんで、簡単に信じるんだ?」
「まあ、ね・・・思い当たる節があったから、それにフリスの言うことだから」
「嘘ついてるかもしれないんだぞ?」
「そんなことはしないのは分かってるよ」

こうして、また新たにラユがウロボロスへと乗り込む事になった
だが、それはレオルとの関係が悪化するというわけでもあった

「レオルはどうするの?」
「あいつは・・・、俺が説得するさ」

戦いたくない親友
何とかして戦闘だけは回避したかった

フリスの心には不安が残っていたが、前に進むしかないのだ
[PR]
by meruchan0214 | 2006-08-28 22:37 | 守護機兵 ハイシェント


<< 二人が出会ったとき4 外伝9夜 親子と夫婦 >>