MIsson15 相容れぬ機兵

何度も聞いた警告音
出撃しなければいけない時だ

機兵のパイロット達は次々に各々の機兵へと乗り込む

「なあ、ラユそのグラルディってのは試作機だったんだよな」
「そうだね、それを僕が使ってたけど」
「カスタマイズとかはしてるのか?」
「うん、一応僕も隊長だったから、隊長機にカスタマイズはしてあるけど」
「そうか」

フリスとラユは出撃前に軽く会話する
相手はヴェルゼ、ついに新型機が戦線に投入されてきたのだ

「負けるなよ、ラユ」
「分かってるよ、フリスこそいくら強い機兵だからって油断しないでね」

二人は思い思いに出撃する
ヴェルゼの新型機兵はグラルディ、ラユがこちらに寝返ったときに乗ってきたモノと同型だ
見分けをつける為、カラーバリエーションこそ変えてあるものの
グラルディを使う事によっての機体の優劣はなくなっていた

「パンツァードじゃあ、厳しいな」
「そうだね、その分僕達が頑張らないと」

ハイシェントとラユの駆るグラルディは次々と敵を撃破していく
グラルディの機兵データはラユが来たときに入手できたのが大きかった
データさえ分かればどんな対処をすればいいかはおのずと見えてくる

「二人とも、大丈夫?」

同じくエルブラストで出撃していたアコナが二人に通信を入れる

「こっちは大丈夫だ」
「僕も大丈夫」
「パンツァードには荷が重い相手だから、サポートよろしくね」
「分かってるよ」
「うんうん」

少しでも仲間の損害を減らす為に極力こちらに攻撃を向けさせなければいけない
そうでもしなければ、機兵性能で落とされる仲間が数多く出てしまう

「・・・、敵の増援みたいね・・・」
「まだ、来るのか」

アコナに言われレーダーを見るフリス
だが、そこに映った機兵はどの型番にも存在しなかった

「何だあれは・・・」

フリスは正体不明機に確認を取ろうとする

「ヴェルゼはグラルディ以外にも新型機を作ってたの?」
「ううん、僕そんな事知らないよ」

ラユが知らないということはラユが寝返った以降に開発されたということになる
急ピッチで開発を進めたのかは分からない
だが、実力は未知数であるため、こちらからも手出しはしづらかった

「とにかく、まずは俺が行く」
「了解、気をつけてね」
「僕以外の人間に負けちゃ駄目だよ」

フリスは相手の機兵へと近づいていく

「フリス、勝負だ・・・!!」

通常回線から聞こえてくるのはレオルの声
あの正体不明機からであった

「レオル!!」

その通信をかわぎりにレオルの機兵からプラズマカノン砲が打ち出される

バリリリリリリ!!

咄嗟に電磁シールドを展開し攻撃を逃れるハイシェント
だが、敵の機兵は今までの機兵よりも明らかに動きが違った

「この機兵であれば、フリスお前にも負ける事はない!!」
「レオル!!やめろ!!」

手を出したくないフリスは戦う事などできない
だが、レオルはフリスを倒すつもりで戦いを挑んできている

お互いの気持ちがすれ違う
理解しあえるはずなのに、分かり合えたはずなのに
今、親友同士の戦いが始まった
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by meruchan0214 | 2006-09-10 23:36 | 守護機兵 ハイシェント


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