Misson16 火花散る宇宙

ガキィィィィン!!

二体の機兵が交錯する
射撃攻撃はお互いに意味が無い事が分かっている
そうなれば、必然的に白兵戦になる

「レオル!!やめろ!!」
「裏切り者のお前に何も言う資格は無い!!」

レオルの機兵は躊躇無くハイシェントへと攻撃を加える
一方、フリスは親友であったレオルとは戦いたくない
その理由から相手を狙う攻撃はできなかった

「レオル、やめてよ!!」

通信機から新たにラユの声がする
二人を知るものとして止めにきたのだろう

だが、レオルはラユの呼びかけにも答えることは無かった

「お前達は騙されている、それにも気づかないとは・・・」
「レオル、お前こそ騙されているんだ!!」

お互いがお互いの主張をしあい、交わる気配が無い

ガキィィィィィン!!

二人の機兵が再び交錯する
それはまるで、戦場に咲く花火のようであった

「この、アルオルスはお前の機兵には絶対に負けん!!」

レオルの言葉どおりハイシェントとなんら遜色の無い性能だった
機兵の開発において先を進むヴェルゼ、ハイシェントの研究をしてきたということだろう

「ヴェルゼは正さなくてはならない、だからこそ俺達はヴェルゼを離れたんだ!!」
「何を正すというのだ!!平和の為に俺達はやっていただろう!!」
「それは俺達だけの中だったんだ、上の方はそうは思ってはいない!!」

いくら説得しても言う事を聞こうとしない、頑固な所は昔から変わっては無い
しかし、それが故にいまフリスの言葉にも耳を貸そうとしていない

「くそ!!」

アルオルスとハイシェントの戦いは続く
この二つの機兵の戦いは既に他の機兵達の戦いの一線を遥かに越えていた

「フリス!!」

エルブラストが援軍にやってきた
ハイシェントとアルオルス以外の戦いがひとまず落ち着いたからだった

「この!!やらせないんだから!!」

ドォォォォォン!!

エルブラストのプラズマカノン砲がアルオルスを砲撃する
流石にハイシェントと同程度の機兵が2機相手では分が悪いと思ったのか
アルオルスはその場から退散する

「フリス、気持ちは分かるけど、負けたら意味無いんだよ」
「分かってる、分かってるさ・・・」

親友とは戦いたくは無い、だが、戦わなければ負けてしまう
手加減というものをしたら今度はこちらが落とされる可能性がある
フリスは悩みながらもウロボロスへと帰還した

「フリス、レオルは話聞いてくれそうも・・・」
「絶対、絶対説得してみせるさ・・・」

ラユには説得するとは言うものの、正直自分の言葉に自信が無くなってきていた
このまま、説得をしても話は聞いてくれそうにも無い

現状を分からせないとレオルは聞いてくれそうもない
今度出会ったとしてもフリスは戦えるか分からなかった
レオルは戦うだろう、裏切り者を倒す為に
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by meruchan0214 | 2006-09-11 16:48 | 守護機兵 ハイシェント


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