Misson21 繋がる世界

ウロボロス最深部、ここに立ち入れるのはリシェルのみであった
時折、リシェルは最深部まできては誰とも知れず話をする

その相手はまったく持って不明、だがリシェルは仲間を思い愛しそうに話す

「ノルンは無事かしらね」
「さあな、何かあればモイライから連絡が入るだろう」
「それもそうね、モイライは元気かしら」

その時、一通の電文がウロボロスの元へと届く

「む、モイライから何か送られてきたぞ」
「開いてもらえる?」

全方位モニターに電文全体が表示される
それはアースラインの新型機兵のデータであった

「アースラインもいよいよ新型機兵投入か・・・」
「対応できるのか?」
「するしかないでしょう」

相手は待っていてもやってくる、負けるわけにはいかない、やるしかないのだ
リシェルは苦笑気味に笑ってはいるが、決意だけは変わらない

「置いてくるしかなかったとはいえ、仲間に危害はあまり加えたくは無いわね」
「だが、それが約束だからな、我々全員の」
「そうね、人類が生き残る為、私達が考えたことですから・・・」

地球だけでは人類が生き残るには狭すぎた
人々は宇宙に上がり、生活圏を広げる以外に他無かった

「ノルンの期待には答えてあげないと、このプロジェクトの意味がないからね」
「リシェル、お前には一番つらい役目を背負わせてしまったな」
「大丈夫、私達には仲間がいるじゃない」

明るい声で喋るリシェル、そう今の彼女にはかつての仲間だけではない
フリスやアコナなど今を一緒に生きる仲間達がいるのだ

「ま、何とかなるでしょ」

リシェルは気丈に歩き始めた
みんなの意思をその背中に背負っている
全ての始まりは自分達で自分達が終わらせなければいけない

今はその為にもこの戦いには負けるわけにはいかなかった
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by meruchan0214 | 2006-09-16 13:44 | 守護機兵 ハイシェント


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