Misson25 仲間を知るは

アースラインからの兵士達、ジョニカ隊は統率されていた
個人個人の実力もさることながら、規律正しくそれでいて親しみやすかった

「ジョニカさんの隊って、よく訓練されていますね」
「厳しいからね、うちは」

笑いながら話すジョニカ、普段の顔はきつそうで威厳あるイメージだが
こういう話をするときは、優しい顔つきだ

「リシェルさんとジョニカさんはどういう関係なんですか?」
「そうだね・・・、全ての師匠かな、あの人は・・・」
「全ての師匠・・・」

どこか懐かしいような目で遠くを見ているジョニカ
それほどまでにリシェルが彼女に与えた影響は大きいのだろう

「まだ若い君達は知らないとは思うけど」
「はい」
「リシェルと言ったら、地球で知らない者はいないほどの科学者だったのよ」
「えっ!?」

フリスは驚いた、地球でそこまで有名なのならば少なからず資料があるはずだった
だが、彼女に関して言うならば、ウロボロスの指揮官ということしか知られていない

「それもずっと昔のね」
「ずっと・・・」

いったい、リシェルは何者であるのか、まったくもって分からなくなってきていた

「一説によると、リシェルさんを含む科学者達が宇宙に行く方法を生み出したとも書いてあったわね」
「宇宙に行く方法と言うと・・・もう150年くらい前の話じゃないですか」
「そうね、逆を言うと150年経っても人間達はあまり進歩はしてはいないということ」
「そういえば、そうですね・・・」

確かに機兵が開発され、どんどん新しくはなっていく
だが、新技術などは先へ進まなくなってからは久しい状態が続いていた
そう思えば、人間は成長をやめてしまっているのかもしれない

「え、ちょっと待ってください、ということはジョニカさんはリシェルさんが・・」
「ええ、知ってるわよ、あの人の口から聞きましたからね」

意外な一言、自分のことを話したがらないリシェルが自分がアンドロイドだということを他の人に話していた事があったのが驚きだった

「30年くらいまえはまだ、ウロボロスと地球との関係は良かったんだけどね、何でこうなったのだか・・・」

その理由は誰も分からない、分かるとすればリシェルくらいなものだ

「まあ、私はリシェル様ならこれを終わらせてくれると信じてるよ」

確かに、フリスもそれは信じていた
リシェルの采配云々ではなく、彼女の本質がそう思わせている

「ま、何か分からない事があれば私に色々聞きなさい」

ジョニカはフリスの肩を叩くとそのまま自分の部屋へと戻っていった

「まだまだ、俺の知らない事がたくさんあるんだな・・・」

戦艦ウロボロスの謎は多い
だが、少なくとも人々に恐怖を与える謎ではない、そう確信していた
いつか分かるときが来る、フリスはそう感じた
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by meruchan0214 | 2006-09-20 21:49 | 守護機兵 ハイシェント


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