Misson26 激戦

ピーッ!! ピーッ!!

ウロボロス内部に響き渡る警報音
いつもの事とはいえ緊張が走る瞬間でもある

「アコナ、ラユ行くぞ」
「分かってるって」
「僕に任せておいてよ」

3人はいつも通り、それぞれの機兵に乗り込み出撃する

「ジョニカさん、他の方々は任せました!!」
「あいよ、こっちは安心して任せておきな」

激しいブースター音が鳴り響き、宇宙へと旅立つ
何機の機兵がここに帰ってくるかは分からない
願わくば全ての機兵が戻ってくる、それが理想だ

「相手はヴェルゼだけど、フリス、ラユ大丈夫なの?」

アコナが心配しているのはレオルの駆る機兵のことだった
フリスやラユはレオルとは戦いたくないが、手加減して勝てるほどの相手ではない
本気を出して五分五分といったところだろう

「大丈夫だ・・・何とかする・・・」
「うん、レオルと戦うのは辛いけど」

アコナは二人の気持ちが良く分かった
今のアコナにフリスやラユと戦えと言っても、戦いたくない
どうにかして戦闘は避けたいと思う
きっと、今の二人はその心境なのだろう

「私は・・・、手加減はできないから・・・」

アコナにはこれしか言う言葉が見つからなかった
気持ちが分かるが故に出た言葉

「ああ、分かってる」

3人は戦場へと飛び込んでいく

ガキィィィィン!!

ドォォォォォォン!!

戦力はややウロボロス側が有利な展開であった
やはり、ジョニカの隊が加わったのが非常に大きい
機兵の性能もさることながら、個々の腕が高かった

「このまま、押し切ってしまえばいいが・・・」
「親友が来る前に?」
「ああ、だが、そうはいかないようだ」

レーダーに映る新たな機影、レオルの機兵であった
真っ直ぐこちらに向かってくるところを見ると、レオルも決着をつけるつもりなのだろう

「見つけたぞ!!フリス!!」
「レオル・・・!!」

ハイシェントとアルオルスは互いに交錯しあう
それはお互いの道を譲らないとしているようであった

「今度こそ、決着をつけてやる!!」
「レオル、お前がそこまでやるというなら・・・俺も引くわけにはいかない!!」

本当はレオルとは戦いたくない、できれば共に戦ってほしい
だが、歩む道が違うのならば戦うしかほかがないのだ

シュゴオォォォォォォ!!

ハイシェントとアルオルスの戦い
完全に他の機兵とは一線を越えた戦い

ガキィィィィィン!!

ハイシェントのソードカッターとアルオルスのハイパーサーベルがせめぎあう

ギリッ ギリギリッ!!

出力勝負ではややアルオルスが上のようで、徐々にではあるがハイシェントを押していく

「ちっ・・・」

力勝負に出ると分が悪いフリスは一旦距離をとる

「流石、レオルだな」

互角の戦いが続く、ハイシェントとアルオルスは戦場をあっという間に駆け巡っている

キュン!!

ドゴォォォォン!!

目にも止まらぬ速さで戦場を飛び交う二機の機兵
操縦者にも相当な負担がかかっていた

「はぁはぁ・・・」
「ふぅふぅ・・・」

お互い一歩も譲らぬ戦い、己の信念をかけた戦い

「だぁぁぁ!!」
「ウォォォォ!!」

バリバリバリ!!

再び、交錯しあうハイシェントとアルオルス
この戦いはいつまでも続くように思える

ターン・・・

それはほんの一瞬で破られた
ラユの乗るグラルディがアルオルスを打ち抜いたのだ

「ごめんね、レオル・・・、僕が手を出してもいい戦いじゃないのは分かってる」

いくら性能が高くても無防備なところを狙い撃ちされたらひとたまりもない

タン!!タン!!

一発目で動力部を狙撃したラユは続けて、駆動部を狙い撃ちし動きを止めさせた

「だけど、僕はフリスにもレオルにも死んでもらいたくないんだ」

ラユがアルオルスの動きを止めたところでヴェルゼ側の戦力はほぼ無いと言っても良かった
そして、レオルはウロボロスへと連れて行かれる

ヴェルゼで共に育った3人が再び再開したのは
苦肉にも元々は敵であった、ウロボロスの内部であった
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by meruchan0214 | 2006-09-22 00:53 | 守護機兵 ハイシェント


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