Misson27 廻る願い

アルオルスが行動不能となり、ウロボロスへと収容される
当然、乗っていたレオルもウロボロスの捕虜として捕まる事となった

「くっ、早く殺せ!!」

敵に捕まったら命はないと思っているのか、早く自分の命を絶つよう喋るレオル
フリスやラユはレオルを殺したくない仲間になってほしい
だからこそ、ラユはアルオルスを破壊せず、行動不能にしたのだ

「レオル、ここの人達は悪い人達じゃない」
「フリスよ、お前は志を失ってしまったのか、平和な世界を作ると」
「忘れたわけじゃない、ヴェルゼではそれができないとわかったから、ウロボロスについたんだ」

レオルはフリスの言う事が信じられない
ここの人間に騙されている、そうとしか思えないかった
ここから逃げ出したいのは山々だが、現状捕まっている上に手錠をかけられている
ましてや、たった一人、すぐ射殺されてもおかしくはない

「レオル、お前こそヴェルゼの実態が分かってないんだ」
「平和なあの都市が全てを平和にできるんだ!!」

レオルは一歩も引こうとはしない、それほどまでヴェルゼに愛国心と言うものを持っているのだろうか、はたまた執着なのかは分からなかった

シュイィィン

ブリッジからリシェルがやってきた、捕虜を連れてきたということで司令官自らやってきたのだ
フリスとラユに気をつかっているのか、リシェルとアコナだけでやってきた

「あなたがレオルさんね、フリスさんとラユさんから話は聞いてるわ」
「お前がここの司令官か、フリスとラユを騙して同士討ちさせるとは・・・!!」
「それは違うことは貴方も薄々分かっているのでは?」

ストレートな言葉にレオルは一瞬言葉を失う

「私はフリスさんには真実を見せただけですし、ラユさんは自分からウロボロスにやってきました、レオルさん、フリスさんやラユさんのことを一番知っているのは貴方でしょう」

話続けるリシェル、聞く人間を黙らせるのはリシェルのオーラのせいだろうか
実際には出ているわけではないが、何か言い返せない重みがある

「貴方を殺すつもりはありません、ですが、協力していただけないのなら、仕方ありませんが独房に入ってもらいます」

完全にリシェルに圧倒されているレオル
その雰囲気にはフリスやラユ、アコナもどこか威圧感を感じている
別にこれといっていつもと違う訳ではない、しかし、この場の重さは誰もが感じていた

「アコナ、彼を独房へ」
「分かりました」

アコナはレオルを連れて部屋を出て行った
その間、彼は一切言葉を話さず、ただ黙って連れて行かれた

「まずは一安心というところですか?」
「あ・・・、そう・・・かもしれません」

リシェルの問いに一瞬言葉を詰まらせるが、親友を倒さなくても大丈夫と思うだけでも少しホッとしていた

「ラユさん、自分のしたことは間違っていたと思う?」
「思っていません、親友同士で殺しあうのは悲しいから・・・」

ラユは下を見ながら話すが、それは後悔というよりは、仲間を思っての事だろう
親友同士の殺し合いを見たくない、彼女はその為にアルオルスを撃った

「ま、彼もきっと分かってくれるわ、すぐとは言わないけれど」
「そうですね、きっとそうだと信じてます」

レオルにも早く間違いに気づいてほしい
共に戦ってくれればこれほど心強い仲間はいない
フリスは心の中でレオルが自分の間違いに気づいてくれる事を信じていた
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by meruchan0214 | 2006-09-22 21:25 | 守護機兵 ハイシェント


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