Misson30 激変する戦

「アコナ、ラユそっちを頼む!!」
「了解!!」
「任せて!!」

ウロボロスでの戦いは続いていた、どんな時でもいつその時はやってくるかはわからない

「ジョニカさん、そっちはどうですか?」
「こっちは大丈夫だよ、フリス君こそしっかりやりな」

仲間達と共に戦う日々が続く、それが嫌という訳ではない
いつまで続くか分からないこの時、今はただ戦うしかない

「フリス!!新しい敵来るよ!!」
「分かってる!!」

アコナの通信が飛ぶ、ここしばらくはウロボロスの陣営が有利に戦闘を進めている
フルゲストの開発や、ジョニカ隊が加わった事が大きな理由であろう

ドガァァァァァン!!

また一機、戦場で散っていく
戦えば少なからず命の危険が伴うが戦わなければ戦いを知らない者達は守れない
多分、今相手の機兵に乗っている人間も同じ事を考えているだろう

「お前達は悪くないのにな・・・」

フリスは敵に同情しながらも、仕方なしに撃破する
どちらかが退くということはありえない、どちらにも信念というものがある

「すまないな」

戦場では一瞬の判断が命取りになる、例えそれがどんな高性能な機兵を使っていてもだ
油断はできない、フリスは自分のやらなければいけないことをわかっている
だから、迷わない、先へと進めるのだ

「熱源反応・・・?」

レーダーに反応した新しい熱源、何かが集まっている、そんな感じであった

「いけない!!全機兵早く、ウロボロスに戻って!!」

リシェルの声が全員の通信へと通じる
熱源が収束していくのを見て、その現状はフリスも理解した

「あれはヤバイ!!皆、退け!!」

だが、時既に遅し、その熱源から収束されていたものが放たれた

ピカッ!!

戦場一帯が光に包まれた

ドオオオオォォォォォォォォォン!!

ウロボロス側の機兵が一気に薙ぎ払われる
それは凄惨たる光景であった

「生き残ったものは早くウロボロスに!!」

流石のウロボロスでもあれを直撃を受けて無事かどうかは分からない
ここはとにかく二発目が来る前に退くしかなかった

「ヴェルゼは何てものを開発したんだ・・・」

味方ごと焼き尽くした光、その光の発射された場所には一つの超巨大な砲塔があった
あれこそが、ウロボロス陣営を焼き払ったモノであった

「全速で逃げるわよ」

ウロボロスは巨体とは言うものの、速度が遅いわけではない
でかいなら、でかいなりの装備と言うものがあるのだ

「リシェル艦長!!二発目来ます!!」

通信官から叫ばれる言葉、その次の瞬間にまたあの巨大な砲塔から光が放たれた

バリバリバリバリバリ!!

ウロボロスの電磁シールドが全力で展開される

「みんな、衝撃に備えて!!」

電磁シールドの巨大なエネルギーに阻まれたのか
光はウロボロスにはあたらなかった
しかし、その余波は内部影響を与えていた

ズズズズズズズ!!

激しい揺れをウロボロス全体で感じられる
人間はとても立っていられる状態ではない

「なんとか・・・無事・・・、みたいだな」

フリスは格納庫の中で息をつく

「まさか、ヴェルゼがあんな平気を用意していたなんてね」

アコナも無事だったらしく、フリスに近づいてきた
本当にとんでもない兵器である、連射はできなくても、あれだけの機兵を薙ぎ払う威力
ウロボロスでも直撃したら撃沈するかもしれない

「あれは、熱線だったな」
「ええ、あんな高熱で巨大なモノどうやって作ったのかしら・・・」
「もしかしたら、極秘に建造していたかもね」

二人の会話に割り込むようにラユが話しかけてきた

「ラユも無事だったか」
「うん、でも巻き込まれたのは・・・」
「確かにな・・・、一気にこちらの半数はもってかれた・・・」

ウロボロスで戦って以来、一番の被害であろう
今までは何機は落ちる事はあっても、無事だったりすることもあった
今回はそうではない、あれの直撃を受けたものは生きてはいない

「全く、ヴェルゼもとんでもないもの作ってくれたね」
「ジョニカさんも無事だったんですか!?」
「何とかね、だけど私の隊の何人かはあれに巻き込まれた」

言葉では冷静を装ってはいるが、ジョニカは辛そうにしていた
一気にたくさんの人間が死んでしまったのだ

「皆さん、ブリッジに集まってください・・・」

格納庫へと響くリシェルの声、その声はやはりいつもの覇気がない
これからどうなるのか、どうすればいいのか
あのとてつもない兵器に対抗できるのか、分からない
戦局だけが一変したのは誰から見ても明らかであった
[PR]
by meruchan0214 | 2006-09-27 21:41 | 守護機兵 ハイシェント


<< Misson31 逃走する時間 お知らせについての独り言 >>