Misson31 逃走する時間

何とか相手の攻撃の射程外まで逃げ延びたウロボロス
戦艦にこそ被害はないものの、機兵乗り達が受けた傷は大きい

「相手の事がもう少し早く分かっていれば・・・」

リーシェがそんなに悲しそうにそして悔しそうに話すのは初めて見た
今回のことは仕方が無い誰の責任でもないが、自分のせいにでもしないと気が治まらない

「しばらくは戦闘行動は無理・・・ですか?」
「そうね・・・、こんな大事なときにそんなことしていられないのだけど・・・」

フリスは自分達の力だけでは無理なのは分かっていた
いかに高性能の機兵でも、限界は存在する
リシェルの判断は正しい、一気に半数以上の戦力を失ってしまったのだ

「ジョニカ、アースラインはどうでると思う?」
「アースラインはしばらくは大人しくしていると思いますよ、この前の戦いでかなりの戦力を投入しましたからね」

戦うべき場所がまだヴェルゼのみに集中できるというのは不幸中の幸いか

「しばらくフリスさん、ラユさん、アコナ、ジョニカには苦労かけるけど、お願いね」
「分かりました」

戦力が再び揃うまではどうしようもない、しばらくは防戦が続くであろう
フリスはあの巨大な兵器にどうすればいいのか悩んでいた

「また、あれと戦う事にはなるけど・・・一体どうすれば・・・」

ウロボロスの電磁シールドでやっと防いだのだ
ハイシェント一機では簡単に吹き飛ばされるであろう

「とにかく、今は皆休んでください」
「はい」

今までとは違う完全な負け戦、負けを忘れていたわけではない
勝ちが当たり前になりすぎていた、それだけに負けたときのショックは大きいものだった

「ねえ、フリス、あれに対抗する手段ってあると思う?」
「さあ・・・な」

アコナが不安そうにフリスに話す
当然だろう、自分だってあんなのに勝てる気がしない
表面上は平静を装っている、だが対抗する手段が見つからない

「これからは激しい追撃戦になるな」
「そうだね・・・」

ヴェルゼがこの機会を逃すはずが無い
こちらの息の根を止めるために、必ずやってくるだろう

今、フリス達は窮地に立たされている
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by meruchan0214 | 2006-09-28 14:09 | 守護機兵 ハイシェント


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