Misson32 追撃戦

「リシェル艦長!!ヴェルゼの機兵です!!」
「やっぱり、追ってきたわね・・・」

当然といえば当然、こちらの戦力が消耗している今が相手にとって好機だろう
何としてでも逃げ切らなければならない、ここで落ちるわけにはいかない

「稼動機兵はどのくらい?」
「20機です、ハイシェントやエルブラスト含めてですが・・・」
「分かったわ、ここを乗り切らなければ明日はないわね」

ウロボロス内に警戒体勢の警報が鳴り響く
いつも以上の緊張が辺りに広がっていた

出撃前にパイロットは全員格納庫へと集められる

「今回は私も出ます、ここで絶対に負けられません」
「リシェルさんが!?ウロボロスの指揮は?」
「ある人に頼んであります、みんなにはその人の言う事に従うように指示してあります」

ある人、誰のことを言っているのだろうか分からない
しかしリシェル本人が出るということはよほど信頼を置いているということになる

「ジョニカは残ったフルゲスト隊を指揮して頂戴」
「分かりました」
「フリスさん、アコナ、ラユさんは私と一緒に遊撃よ」
「了解」

リシェルはフルゲストに乗り込む、ついで、ほかのメンバーも次々と機兵に乗り込んだ

「いい、あまり突出はしないこと、ウロボロスのフィールドを生かしながら戦いなさい」

格納庫から次々へと機兵が出撃していく、これが最後の守りなのだ

「リシェルさん」

フリスがリシェルに通信を飛ばす

「何かしら?」
「ウロボロスの指揮を任せた人って・・・?」
「貴方も知っている人よ」

フリス達はヴェルゼの軍隊を抑えるべく、立ちはだかる
こちらは20機、敵は100を超える大軍勢明らかに不利な状況だ

「さあ、来るわよ」

今までにない最悪の状況、だがこれを打破しなければならない
フリス達は死力を尽くして戦いに入ったのだ

ウロボロスでは戦いを見守る通信官達
そこに一人の男がやってきた

「・・・」

その男はレオルであった、レオルは出撃前にリシェルにウロボロスを頼むとだけ言い、出撃した

「人を疑う事を知らないのか・・・」

レオルは心では分かっている、疑っていないのではない
信用するに値する人間だとリシェルが認めたのだ

「リシェルの命令でウロボロスの指揮を命じられた、お前たちしっかり動けよ!!」

ウロボロスの指揮をするレオル、完全にヴェルゼの事を吹っ切ったわけではない
だが、フリスやラユ、そしてリシェルの言葉を信じてみようと思っただけだ

「シールドを味方にかぶせるように動け、少しでも被害を減らすんだ!!」

ウロボロスはレオルの指示で動く

「この声は・・・レオル?」
「そう、お願いを聞いてくれたみたいね」
「そうか、レオルが一緒に戦ってくれるのか・・・」

フリスはうれしかった、親友であるレオルが一緒に戦ってくれる
たった一人加わっただけだが、まさに百人力とも思えそうなくらい嬉しかった

「よし、いくぞ!!ラユ!!」
「うん!!」

レオルが仲間に加わった事はフリスとラユの士気が大幅に上がった
数では少ないが何故か自信が沸いてくる

負けられない戦いに希望の光が見えた気がした
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by meruchan0214 | 2006-09-29 11:56 | 守護機兵 ハイシェント


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