Misson34 容量限界

戦いが終わった後、ブリッジへと集まるフリス達
そこにはリシェルの姿があったが、かなり辛そうであった

「お疲れ様でした・・・」

しゃべる言葉にいつものような元気がない
疲れているというよりは、何か病気に侵されている感じだ
そろそろ稼動限界が近づいたという事かは分からない
だが、まだ1年も経っていない、稼動限界というのは少し考えにくい事ではあった

「リシェルさん、大丈夫ですか?」

アコナが心配したように話しかける

「大丈夫です、アコナ、皆さんも心配かけてごめんなさい」

口では大丈夫とは言っているが、明らかに調子は悪そうだ
皆を心配させまいと言っているのだろうが、余計に心配させている

「レオルさんもありがとうございます」
「いや、俺は何もしていない」

レオルは否定はするがそんなことはなかった、レオルがいればこその勝利だった

「すいません、本当なら色々とやることがあるのですが、体調がすぐれませんので、これで失礼させていただきますね」

いつもとは違うリシェル、そんな姿にフリス達は戸惑いながらも従う

「私が部屋まで案内します」
「ありがとう」

アコナがリシェルの傍について一緒に歩いていく
傍についていてあげないと、歩くのも辛そうだ

「リシェルさん、大丈夫なのかな・・・」
「さあな、ただ疲れからきているとは思えないな」

レオルが喋る、確かに疲れているようには見えない
やはり稼動限界が近いのであろうか

「リシェルさんはまだこのウロボロスに必要な人なんだ」
「ああ、それは俺もよく分かる」

ウロボロスの全てを知っているのは恐らくリシェル一人
今、彼女が倒れたら士気や普通に暮らす人々に多大な影響を及ぼす

「ま、俺とフリスで何とかするしかないな」
「そうだな、でもレオルがこっちにきてくれて本当に嬉しいよ」

レオルはフッと笑うとフリスの肩を叩いた

「俺もお前みたいに騙されただけさ」

レオルはそれだけ言いブリッジを出て行った

「良かったね、フリス」
「ああ、でもリシェルさんの事考えると全部が全部喜べる事じゃあないけどな」
「そうだね・・・、でもレオルが一緒に戦ってくれるのは僕も嬉しいよ」

ラユはレオルのことは本当に嬉しそうに話す、だがリシェルの事も考えるとどこか複雑そうな表情をする
皆が慕っているのだ、恐らくいまウロボロスにいる誰もがリシェルの事をそう思っているに違いない

「後でお見舞いにでも行くか」
「うん、そうだね」

フリス達も後のことは他の人間に任せ、ブリッジを出て行く
まだ戦いは続く、だが状況は全てにおいて少しずつ変わっていくのだ
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by meruchan0214 | 2006-10-02 12:36 | 守護機兵 ハイシェント


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