Misson 39 導く為に

建物の中ではどのくらい時が過ぎたかは分からない
モイライが時間を逐一示してはくれてはいたが、いまいち実感がわかない

「リシェルのデータ転送が終わったようですね」

モイライに告げられる

「じゃあ、リシェルさんは?」
「そのうち来ると思いますよ」

ウィィィィン

リシェルを置いてきた扉が開く
そこには、今までと代わらないリシェルの姿があった

「お待たせ、待ちくたびれた?」

しっかりとした姿勢で歩く姿は完全に大丈夫みたいであった
いまだに信じられないが、リシェルは機械の体なのだ

「本当に大丈夫なんですか?」
「無事にデータの転送も済んだみたいだし大丈夫よ」

データとか言っている辺りが既に自分が機械だと言うことを認めている

「さて、さっさとウロボロスに戻りましょ」
「そうですね」

元気になってよかったとフリスは思った
やはりリシェルはこうでなくては、リシェルっぽさがない

「モイライ、ありがとね」
「いえ、私は別に・・・、ノルンはどうされますか?」
「そうね・・・、モイライからあと少しだからと伝えてちょうだい」
「了解しました、ですがあまり時間はありませんよ」
「分かってるわ」

何の時間が無いのかは相変わらずフリスには理解できなかった
しかし、リシェルはかなり真面目な表情であった

「グランデイズって、まだ誰にも見つかってない?」
「見つかっておりませんが・・・、使用なさるつもりですか」
「ええ、そろそろ使うときだと思うから」

グランデイズ、聞いた事もない、何かの兵器なのだろうか

「それじゃあ、格納庫開けてもらえる?」
「わかりました」

リシェルに言われモイライは格納庫を開けた

「さて、行きますか」

格納庫にはハイシェントに似ているものの、武装が目に見えて違う
ハイシェントよりも一回り大型の機兵であった

「これが、グランデイズ?」
「ええ、長らくここに置いてたのだけど、これを使うときがきたから」

リシェルはグランデイズに乗り込み起動させる

「さあ、フリスさん、アコナ行くわよ」

リシェル達はウロボロスへと戻っていく
戦場の地へと、ウロボロスを守る為に
[PR]
by meruchan0214 | 2006-10-06 22:26 | 守護機兵 ハイシェント


<< Misson 40 力の矛先 ハイシェントについての独り言 >>