Misson 41 望むべきもの

地球から無事に宇宙へと上がるリシェルたち
そのままウロボロスが待機している月へと向かう

「今回も楽勝でしたね」

アコナは明るい感じでしゃべる、リシェルが元の戻った事が嬉しいのだろう

「私たちには、まだやらなくてはいけないことが山積みだけどね」
「それでも、リシェルさんが元に戻ったのみたら皆喜びますよ」

フリスの言うとおり、誰もがリシェルの心配をしていた
人望があるというのはそれだけでもいいことだ

「ま、ウロボロスではね」
「ん、どういうことですか?」

相変わらずたまに変な事を言うのは変わらないみたいだ
だが、一人でも動けるということはリシェル本人も嬉しそうである

「リシェルさん、フリス、ウロボロスが見えてきたよ」

アコナが示した先にはウロボロスがある
だが、少し様子がおかしかった

「リシェルさん、月がおかしくないですか?」

フリスも何が起こっているのかはわからないが、おかしいことは分かる

「戦闘中・・・?」

アコナが呟くようにしゃべる

「そうみたいね・・・!!」

リシェルの言葉、フリスもレーダーを確認する
そこには月やウロボロスへと攻め込むヴェルゼの機兵があった

「ヴェルゼは月にまで・・・、全アルカディアを敵に回すつもり・・・!!」

ここまで来ると最早タダの破壊行為にしか思えなかった
自分ももしかしたらあそこに居たのかも知れないと思うとフリスはゾッとした

「アコナ、フリスさん、行きましょう」
「はい!!」
「了解!!」

アースラインの戦艦を全速力でウロボロスへ向け移動させる

「ウロボロス、ウロボロス、聞こえますか?」

アコナがウロボロスへと通信を取る

「はい!!ただいま戦闘中です!!アコナさん、皆さんはご無事ですか!?」
「ええ、すぐ行くから待ってて!!リシェルさんももう大丈夫よ」
「分かりました、今はレオルさんがウロボロスの指揮を、ジョニカさんとラユさんが機兵を率いて月のアルカディアの方々と応戦中です」

通信兵から戦況の報告を聞かされる

「私たちはヴェルゼの母艦を落としましょう」
「確かにそれが早いかもしれませんが・・・」
「大丈夫、こちらに気づいたとしても間に合うから」

リシェルの間に合うというのは恐らく敵が気づいてこちらに攻撃するまでに片が付くといっているのと同じ事であった
確かに、高機動機が3機ここにはある、やってやれないことはない

「分かりました、いきましょう」
「この戦艦はオートパイロットにして、ここに待機させておけば問題ないわ」

フリス達はそれぞれの機兵に乗り込み出撃する

グォォォォォォォォ!!

物凄い勢いで戦場へと向かう3機の機兵
それは他の機兵に目もくれず、一直線に敵の母艦を狙う

ヴェルゼの機兵達が3機に気づいたときには既に遅かった
母艦も迎撃するために、主砲などを一斉射撃する

「遅いんだよ!!」

ハイシェントから発射されるミサイルの束
それはまるで意思を持っているかのように次々に戦艦へと降り注ぐ

ドォォォォォン!!

辺りで戦艦が轟沈する音が響き渡る

「これでも、食らえ!!」

エルブラストの爪の一閃、一撃で戦艦の装甲を貫く
戦艦はエルブラストに照準をつけるものの、それはリシェルのグランデイズの電磁シールドに阻まれた

「まだまだ、やらせませんよ」

グランデイズはどちらかといえば、攻撃というよりは防御に特化した機体である
武装はややハイシェントには劣るものの、電磁シールドの発生の距離、大きさはハイシェント、エルブラストともに大きく上回っていた

次々と戦艦が落とされヴェルゼの機兵はフリス達に襲いかかろうとしていた

「貴方達も死にたいのですか!?」

通常回線、おそらくウロボロスや月の機兵にも聞こえたであろう
リシェルは声を大きくしてしゃべる

「貴方達の母艦は落ちました、これ以上戦いは最早無意味です」

リシェルの言うとおりだ、彼らの母艦は落ちている
このまま無視しても彼等の機兵はエネルギーが切れ、動かなくなるだろう

「私達は無抵抗の人間に手を出すつもりはありません、大人しく投降してください」

リシェルの声は戦場中に響き渡った
次々と投降するヴェルゼの機兵達、月での戦闘はここで終結を迎えた
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by meruchan0214 | 2006-10-08 23:03 | 守護機兵 ハイシェント


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