Misson 45 退けない戦い

ヴェルゼの巨大兵器に向かい一直線に向かうフリス達
一回目の射撃はリシェルが言ったとおり、ウロボロスが出力全開で防いだ
二発目が来る前になんとしてでも砲門にグランデイズを近づけなければいけない

「邪魔なんだよ!!」

ドガァァァァン!!

フリス達は次々と進路を塞ぐ機兵を薙ぎ払っていく
その姿はまるで流星のように駆け抜けていった

「レーダーに反応、アルオルス・・・?」
「グローズ中佐だ」
「ええ!?私たちの教官じゃない!!」

巨大兵器の最後の砦というかのように機兵がフリス達の前に立ち塞がった

「まさか、自分の教えた人間が裏切るとはね」
「ヴェルゼのやり方は間違っています!!教官!!」
「君達の言いたい事は分かる、だが、私は軍人だ!!」

たとえ自分の国がどういう事になっていても仕えるということだろう、それもまた一種の愛国心であるとフリス達は考える

「このブラズデッドを破壊したいなら、私を倒していけ!!」

グローズはそういうとヴェルゼの機兵に攻撃の命令をする

「フリス!!」
「分かってる、やるしかないんだ」

レオルの言葉に答えるフリス、そうお互いに退くわけにはいかない戦いなのだ
巨大兵器、ブラズデッドはその間にも2発目の発射準備をしている

「急がないといけないってときに・・・!!」
「教官とはあんまり戦いたくないけれど、戦うしかないんだよね・・・」

レオルの時とは勝手が違う、躊躇すれば自分達が確実に殺される
時間が無いフリス達は説得している暇はない

「彼等は足止めさえすればいい、ブラズデッドを発射できれば我々の勝ちだ」

的確な指示とヴェルゼでも熟練したパイロット達が相手で思うように戦えない
戦闘の何たるかをフリス達に教えたのはグローズ中佐だ、相手がどれだけ強敵かはフリス達が一番良く分かっている

「このままでは拉致があかない・・・」
「私が突破口を開くよ」

アコナが通信してくる、確かにグランデイズを除く4機では突破力があるのはエルブラストではある

「それに、あの指揮官機に乗ってるのはフリス達の先生なんでしょ、フリス達の戦い方はあの人にばれてるわけだから」
「確かにそうだが・・・」
「私たちは彼らを今この場で倒せなくてもあのブラズデッドとかいうのが破壊できればいいのだから、相手をするのはそれからでも遅くはないでしょ」

アコナの言うとおりであった、教官にあって少し焦っていたのかもしれない
それにブラズデッドさえ止めてしまえば教官にも説得の機会があるとフリスは考えた

「アコナ、頼めるか?」
「任せて」

アコナは自信満々に言うと、エルブラストの出力を全開にする

「いっけえぇぇぇぇ!!」

加速をつけたエルブラストはそのまま敵の機兵に襲い掛かる
他の機兵ではこうはできない、エルブラストならではの戦い方だ

「今だ、一気に突っ込むぞ!!」

アコナに続いてフリス、レオル、ラユも突撃する

「ウロボロスに寝返ったとはいえ、成長しているようだな」

グローズは嬉しそうに微笑を浮かべる、だがすぐにその表情は厳しいものに戻った

「だが、このまま行かせるわけにはいかないぞ」

グローズは先へいかせまいとフリス達の前に立ちはだかる

「ここで、止まるわけにはいかないのよ!!」

アコナはグローズの駆るアルオルスへと襲い掛かった

ガキィィィィィン!!

エルブラストの爪とアルオルスの剣がお互いに交錯する

ギリ、ギリギリ!!

お互い一歩も譲らない戦い

「アコナさん、援護します!!」

ラユがライフルを構えて撃つが後わずかの所でアルオルスはエルブラストから離れてしまう

「ラユか、私の教えた事をちゃんと守っているようだな」
「教官・・・」

成長を嬉しく思う反面、手ごわい強敵と戦える嬉しさ
グローズはこの戦いが楽しくて仕方が無かった

「フリス、レオル、ここは任せて」
「・・・分かった」
「死ぬなよ、ラユ」

フリスとレオルは再びブラズデッドに向けて動き出す

「ラユ、足引っ張らないでよ」
「そっちこそ」

アコナとラユはお互いにすこし笑うと、目の前に向かう敵を睨みつけた
ブラズデッドの発射準備は刻一刻と進んでいた
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by meruchan0214 | 2006-10-12 00:45 | 守護機兵 ハイシェント


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