Misson46 乗り越える時

ガキィィィィィン!!

ヴェルゼ軍との戦いは続く、一分一秒が戦いを争う
両軍とも必死に戦っている

「ちっ、流石に強い!!」
「フリス達以外にもウロボロスにはいいパイロットが揃っているようだな」

エルブラストとラユのグラルディ、そしてグローズのアルオルスは一歩も退かない戦いを繰り広げている
当然、アコナ達が戦っているのはグローズだけではない、ブラズデッドを守っている他の機兵達も一緒に相手にしているのだ

「アコナ、大丈夫なの!?」
「大丈夫よ、それよりも貴方こそしっかりしてよね」

口では悪くは言うもののそれはお互いを信頼している証拠でもあった
二人の連携にヴェルゼ軍も迂闊に手が出せないようであった
女同士だからなのだろうか、それとも似たもの同士なのかもしれない

「いい仲間を持ったようだな、ラユ!!」
「教官・・・、教官から教わった事、忘れていません・・・!!」

グローズから色々な事を教わった、平民出身のラユをここまで育ててくれたのはグローズ中佐が居たからこそである

「でも、教官でも私たちの前に立ちふさがるのなら・・・」
「そうだ、それでいい、ラユ!!」

ラユは自分の全てを持って、グローズの駆るアルオルスと戦う
カスタマイズしてあるとはいえアルオルスとグラルディには機兵の性能そのものが違う
だが、一歩も引けをとらないのは、ラユの強い信念があるからかもしれない

「ヴェルゼにも良い人は居るみたいだけど・・・!!」
「私は軍人だ、良いも悪いも全てを国に尽くすのが軍人というものだ!!」

バリバリバリバリ!!

お互い一歩も譲らない、いや譲れないのだ
もう戦況はそこまで傾いている

「いっけぇぇぇぇ!!」

ラユのライフルがアルオルスの装甲の一部を貫くがたいしたダメージにはなっていないようだ

「だんだん、狙いが正確になってきたか」

グローズはやはり嬉しそうに独り言を呟く
教え子が成長しているのが嬉しい、強敵と戦えるのが嬉しい
彼は今このときを心底楽しんでいた

「まだまだ!!」

アコナのエルブラストが追撃を仕掛ける、アルオルスと戦いながらも周囲の機兵と戦う
彼女の実力はまさに一騎当千に値していた

「ちっ!」

バキィ!!

エルブラストの爪がアルオルスの肩を引き裂く
だが、アルオルスもただやられず、残った腕でエルブラストの頭を一個叩き落した

「センサーが一個潰されたか・・・!!」
「痛みわけか、だが数に勝るこちらが有利になった!!」

いくら高性能機でも何かの支障があれば、本来の力を思う存分発揮できない
それはアルオルスにもいえることではあったが、グローズの言うとおり数で勝るヴェルゼが有利になったのは明らかであった

ドォォォォォォォォォン!!

だが、それを遮るようにブラズデッドから爆発音が聞こえる
誰もがブラズデッドの方へと振り向いた

「やった?」

アコナが呟くと、ブラズデッドの砲身はなくなっていた

「壊されたか・・・、ということはすぐにでもウロボロスの主力がやってくるな・・・」

即座に状況を把握したグローズはすぐさま戦場を撤退する指示をだした

「退け!!主力が来たら我々に勝ち目は無い」

アコナとラユはそれを無理には追うことはしない
返り討ちにあってもたまらないし、当初の作戦は果たされた

「ふぅ、何とか完了かな」
「まぁ、僕のお陰だね」
「私が彼の腕を叩き落したからでしょ」

お互い憎まれ口を叩きながらも生き残った事を喜んだ
後はフリス達と合流を待つばかりであった
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by meruchan0214 | 2006-10-12 20:35 | 守護機兵 ハイシェント


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