Misson51 それぞれの戦い

援護能力をほとんどもたないウロボロス、自分から何もできないのが皆歯がゆかった
ウロボロスを守る機兵達はウロボロスの電磁シールドの恩恵を受ける事ができる
だが、その外で戦っているものにはこれといったサポートができるわけではない
せいぜい、敵の居場所などを通信で伝える事ができるくらいだ

「リシェル・・・、聞こえるか・・・?」

リシェルの頭の中に直接響く声、ウロボロスからであった

「何?」

リシェルは声にも出さずウロボロスへと返答する
ウロボロス自身がリシェルへ話しかけてくるのは珍しい事であった

「アースラインが動き出したぞ」
「一網打尽にできるチャンスを見逃さないってわけね・・・やっぱり」
「来る前に片付けられるのか?」
「さあね、でも更に厳しくなるのは間違いないわね」

ヴェルゼをアースラインが来る前に倒せたとしても、アースラインと続けて戦闘になるのは間違いない
ただでさえお互いの総力戦だこれ以上敵が増えたら、死地になるようなものであった

「皆を信じるしかないわね・・・」
「こういうときに何もできないのは我々の辛いところだな」
「ええ・・・」

戦いはまだ始まったばかり、ヴェルゼとウロボロスの戦況はほぼ互角
リシェルたちはそれを見守るしかない

「がんばって、皆・・・」

祈るような思いでリシェルは戦場を見つめる

「お前達は左右に展開しろ!!」
「了解!!」

ジョニカ達の部隊がヴェルゼの部隊の一角と戦闘状態になっている
やはり熟練した部隊だけあって、次々へと敵機兵を破壊していく

「ヴェルゼとはこれで最後の戦いになる、気を抜くなよ!!」

ジョニカは自ら先陣を務め、敵陣へと突入する
一機、また一機と落としてく、ウロボロスの勝利の為に戦っている

「隊長!!後ろから!!」
「くっ、ひるむな!!」

次から次へと襲い掛かるヴェルゼの機兵達、熟練した腕があるといっても人間だ
いつどんなミスがあるかも分からない、慎重かつ大胆に振舞わなければここでは生き残れないのだ

「フリス達はしっかりやってるのかね・・・」

ジョニカは独り言を呟く

「こっちは私達に任せておきな・・・、お前達が戦いやすくしてやるよ!!」

ジョニカは気合を入れなおし敵へと向かっていく

ズバッ!!ドォォォォォォン!!

奮戦するジョニカの部隊、多大な戦果を挙げていく
少しずつではあるが、ヴェルゼを押し始めてきていた

「いけ!!押し込むんだ!!」

ジョニカの通信が部隊全体へと響く

「リシェル様、貴方だけには背負わせませんよ」

ジョニカはそう呟いた
ずっと前にした約束、彼女は忘れてはいなかった

リシェルの力になるということを
[PR]
by meruchan0214 | 2006-10-17 20:56 | 守護機兵 ハイシェント


<< 赤い風船 登場人物 13輪 過信 >>