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Misson 52 制する者は

ガキィィィィン!!

お互いに引かない戦いを見せる

「手加減はできないからな・・・」

ヴェルインはこの国に正義があるとは思っていない
それはグローズも一緒である、だが軍人である以上、国に従うつもりであった
その為にも若いフリス達と戦う必要があったのだ

「ウォォォォォ!!」
「ダァァァァァ!!」

ハイシェントとアルオルスが互いに交錯しあう
お互いギリギリの戦いが続き、一瞬の隙が命取りになりそうだ

「フリス!!大丈夫か!!」
「ああ、1対1だとキリが無い、フォーメーションを組もう」
「分かった、ラユ!!」
「了解!!」

フリス達はアルオルス3体を待ち受ける形となった
それを見たのか、ヴェルゼのアルオルスも同じくフォーメーションを取る

「さあ、我々から離れ、自分達の道を示してみろ!!」

フォーメーションを組み、お互い睨み合っている

「行くぞ!!」
「了解!!」
「うん!!」

フリスの声をかわぎりに再びグローズ達のアルオルスと戦いが再開する
お互いがお互いをフォローしあう、信頼しなければなしえないこと

「グローズ教官・・・、できれば戦いたくなかった!!」
「お前達はお前達の道を歩めばいい!!私達にもあるようにな!!」

国を変えることを望んだ道、あえて残る事を望んだ道
立場や信念、お互いが全てを出し切らなければならない

「ルゲルゴ中佐!!後ろは任せましたよ!!」
「ひっひっひっ、誰にモノをいっているんですか」

嫌な奴だが戦闘の腕は確か、気に食わないがしょうがない

「ヴェルイン、俺のサポート頼む」
「了解だ」

ハイシェントがプラズマカノン砲を撃ち、それを避ける
グローズのアルオルスが切りかかれば、レオルが受ける
ラユが狙撃すれば、絶妙なタイミングでカバーが入る
実力はほぼ拮抗であり、戦いは長引きそうであった

「3人とも、がんばってね・・・・」

アコナはただそれを外から見守るしかなかった
見守ると言っても、ヴェルゼと戦いながらではあった

「アコナ、無事かい?」
「ジョニカさん、私は大丈夫です」

ジョニカの部隊がいつの間にかそばに来ていた

「彼等はまだ戦ってるのかい」
「ええ、私達は他の戦力を止めましょう」
「分かってるよ、みんないくよ!!」

ヴェルゼとの戦いはまだまだ続く、後ろから忍び寄る黒い影には戦場の人間は気づいていない
by meruchan0214 | 2006-10-19 22:58 | 守護機兵 ハイシェント


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