Misson 55 終わらない戦

アースラインの軍勢を迎え撃つのはウロボロスとヴェルゼの連合軍
アースラインがやってくる前に、二つの軍は防衛線を引くことができた

「昨日の敵は今日の友ってやつか・・・」
「そんな簡単なことじゃあないけどな」

フリスとレオルは他愛もない話をしている

「だが、これがお前達の望んでいた事ではないのか?」
「そうですね」

グローズが言った言葉にフリスは頷く
既にアースラインを迎え撃つ体勢は万全である

「そろそろ、防衛圏内に敵が入ります。気をつけて」

リシェルの通信が伝わる
この戦いが終われば、ひとまず大きな戦いに一息つける

「ヴェルイン、頼むぞ」
「グローズこそ、気をつけろよ」

先ほどまで戦っていた相手である、わだかまりがまったくないとはいえない
だが、彼らの気持ちは本物だ、少なくともアースラインに譲るつもりは全くない

「よし、行くぞ皆!!」

フリスが先陣を切って出撃する
それを合図とも言うように、アースライン、ウロボロス側の機兵が一気に動き始めた

「いけえええええ!!」

フリス達は次から次へとアースラインの機兵を破壊していく
だが、何となく戦っている相手がおかしい気がした

「フリス、こいつらおかしいぞ」
「レオルもそう思うか?」

人が乗っている雰囲気が全くしないのだ
どんな正確に操縦するパイロットでもその人の癖というものはあるものだ
だが、今相手をしている機兵にはそれが全くない、人が乗っていないようにしか思えなかった

「フリス!!この機兵達、人が乗ってない!!」

アコナの通信が入る、人が乗っていないと言うのはどういうことか分からないが、人対機械では生身であるこちらの方が分が悪い

「リシェルさん!!」
「こんなことできるのはノルンしかいないわね・・・」

リシェルがつぶやいた言葉、ノルン。以前、地球に降りたときに聞いた事がある言葉であった

「とにかく、今は目の前の機兵を撃破してください、動きは鈍いはずですから」

確かにリシェルの言うとおり、人が乗っている機兵に比べ早いとはいえないし、動きも緩慢な為に戦う分には楽である
しかし、相手は壊されても痛くない新しい機兵が来るだけだ

「アースラインは一体どうしたというんだ?」

フリス達はわけの分からぬまま、人が乗っていない機兵達と戦った
戦いは圧倒的にウロボロスとヴェルゼの勝ちであったが、相手の被害は機兵だけだ
こちらも被害がゼロとは言えなかった、死んでしまったものは帰ってこない

「グローズさん、今ヴェルゼで残っている一番位の高い人は誰ですか?」
「ホルド大将だな、あの人ならば話も通じると思う」

リシェルの問いにグローズが答えた

「分かりました、その方とお話しする手配をお願いできますか?」
「承知した」

何か自分達の分からないところで動いている
フリス達はやっと終わった戦いなのに、大きな不安を抱える事となった
[PR]
by meruchan0214 | 2006-10-22 22:22 | 守護機兵 ハイシェント


<< 生きる Misson 54 気づいていたもの >>