Last Misson 護る者

全てが終わってから3年の月日が流れた
戦争の傷跡は時と共に修復されていった

「ビエエエェェェン!!」

赤ん坊の鳴く声がする、それを聞いたアコナは慌てて赤ん坊の寝かせているベッドにやってきた

「はいはい、どうしたんですか~?」

アコナは自分の子供をあやし始める
すると、泣いていた子供はすぐにでも泣き止んでしまった

「パパも、もう少しで帰ってくるから待ってるんですよ~」

すっかり母親らしくなったアコナ、3年前に戦争で機兵に乗っていたとはとても思えないほど丸くなっていた

キィィィィ

扉の開く音がする

「お~い、アコナ~、帰ったぞ~」

そういって入ってきたのはフリスであった
あの後、1年後に二人は結婚し子供も授かった

「やっと、全てが生きる世界が見えてきたよね」
「そうだな、リシェルさんが見ていた世界がやっとできてきた」

ただ壊すだけの人間ではない、上手く調和し地球と共に生きていく
少しずつ、確実に人間は変わってきていた

「明日は休みだし、散歩にでも行くか」
「そうね、たまにはこの子も連れて行きましょう」

次の日、二人は子供を連れ散歩に出かけた
ウロボロスでの生活は変わらなかったが、子供も生まれ今までとは全く違った生活になっている
二人はゆっくりと公園の道を歩いていた

「この平和を守っていかないといけないのよね」
「ああ、それが一番大変な事だけどやっていかないといけないんだ」

フリスとアコナは今までの事を思い出すように語りながら歩いている

スッ・・・

その時、どこか見覚えのあるような女性が横切った気がした

「リシェルさん!?」

フリスとアコナは慌てて振り返るが、その女性はどこにも見当たらない
辺りを見回してみるが、アコナやフリスと同じように子供を連れた人達やカップルなどしか見当たらなかった

「見間違い・・・か?」

フリス達はそう思いながらも再び歩き始めた

その背中を見守っている女性が一人佇んでいたのは誰も気が付いていなかった

「信じてよかったよ、皆」

その女性はポツリとそう漏らした

「おかあさ~ん」
「はいはい、今行きますよ」

女性は自分の子供に呼ばれ、そちらに向かって歩き出した

この平和がいつまでも続くよう、誰もが祈っていた
人が奢るのは間違いである、それを分からせてくれた人達の為にも
導いてくれてきた人達の為にも

全てはまだ始まったばかり、戦うのは機兵ではなく自分達なのだ
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by meruchan0214 | 2006-11-08 00:29 | 守護機兵 ハイシェント


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