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1陣 プロローグ

ズゥゥゥゥゥゥン

突如、地球に降り立った謎の生物
宇宙から来たということしか分かっていない巨大なモノ

「危険です、住民は直ちに避難をしてください!!」

街全体に響く警報の音、逃げ惑う人々

「NATSの到着はまだか!?」
「後5分ほどかかるそうです!!」

自衛隊はこの奇怪な生物達になす術を持たなかった
あらゆる兵器はその生物達には効かない、唯一自衛隊特殊部隊NATSの所有するVACGと呼ばれる人型兵器だけが対抗できたのであった

ズル・・・ズル・・・

謎の生物はゆっくりと動き始めた
その姿はナメクジを思わせ、奴の通り道にあったものは全てひき潰されている

「奴を止めるんだ!!」

ダダダダダダ!!

自衛隊の砲撃が始まる

ドガーン!!

激しい弾幕に包まれながらもそれは止まる事を知らない
ただ何かを目指しているかのようにゆっくりと動いていた

「くそ、奴らは何なんだ!!」

数ヶ月ほど前から1ヶ月に一度はこのような謎の生物が飛来を始めた
当初は自衛隊だけでも何とかなっていたのであるが、次第に強力になっていく生物に自衛隊だけでは対処しきれなくなっていた

その頃、以前から特殊兵装の開発をしていたNATSはこの謎の生物達に対抗する手段を発明、VACGと呼ばれる人型の兵器がこれらの対抗手段として大きな成果を上げたのだ

「NATSが到着しました!!」

謎の生物と同じくらいのでかさはあろうかと思う人型の機械
それが謎の生物の前に立ちはだかる

「棗!!しっかりやれよ!!」
「了解!!エレストリカ、いきます!!」

エレストリカと呼んだVACGは謎の生物の侵攻を阻止する

「この・・・っ!!」

バキィィィィ!!

エレストリカの攻撃にナメクジみたいな生物はよろけ動きが止まる

「行くよ!!」

棗は自身の意識を集中させると、エレストリカの色が少しずつ変わっていく

ゴォォォォ!!

最初に降り立った時よりも遥かに早いスピードで動くエレストリカ
棗の力に感応して、自身の能力が上がっているのだ

「サイコブラスター・・・、充填!!」

エレストリカは剣の柄を取り出し、構える

「充填率、80・・・90・・・100!!」

すると、柄から半透明のエーテル状の刃が形をなした

「はぁぁぁぁ!」

ズバァ!!

ナメクジ状の生物は一刀両断にされ、動きを止めた
だが、これはまだ地球に襲い掛かる脅威のまだ始まりでしかなかったのだ
by meruchan0214 | 2006-11-09 21:04 | 竜の翼 ハイシェント


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