暗い何も見えない闇の中
ただあるのは何者かの気配だけであった 「ありがとうね、ナイーズ」 「いえ、これくらいでしたら」 その気配はリーシェとナイーズであった 暗闇で全く見えないが、お互いは自分の存在を認識しているようであった 「しかし、私達の力不足のせいで未だあの件は・・・」 「いいのよ、貴方達は良くやってくれているわ」 ナイーズは悔やむように喋りそれにねぎらいの言葉をかけるリーシェ 「あれは私の不注意なんだから、貴方たちが気にする必要はないわ」 「ですが、そのせいで・・・」 ナイーズが言いかけたところをリーシェがそれを止めた それ以上言ってはならないということだろう 「今は耐えないといけないの、貴方たちにも迷惑をかけるけど・・・」 「私はリーシェ様の為ならいつでも命を捨てる覚悟はあります!!」 「ありがと、でも私の為に死ぬのはやめてね、貴方達の命が私より軽いなんてことはないから」 「もったいないお言葉です」 ナイーズは自分を救ってくれたリーシェに心から感謝をしていた ナイーズだけではない、レドンや他の仲間たちもそうだ リーシェの為ならいつでも命を捨てる覚悟がある 「レドンの怪我も治ったし、次は貴方と二人で頼める?」 「了解いたしました」 ナイーズはリーシェに一礼すると音も立てずにその場を立ち去った 「そろそろ監視の目も厳しくなってくるか・・・、あの子達に任せるしかないか」 その場を立ち去ったリーシェを後を追うようについていく影が一つ リーシェはそれに気づいているのか気づいていないのかは分からない それを気にした様子もなくリーシェは歩いていく その顔には希望が残っている、そう確信している顔であった
by meruchan0214
| 2006-12-03 18:55
| 竜の翼 ハイシェント
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