錯乱したまま暴れる棗、竜哉はこれといった対応策がないまま棗のエレストリカから逃げ回るしかなかった
「このままではDEPSを倒しても俺まで」 洞窟を壊したかったが、自分達が生き埋めになってしまう 洞窟の奥深くまで入り込んでいた竜哉はできる手段がほとんどない 「竜哉君!!あと少しそのまま持ちこたえて!!」 頭に響く声、リーシェの声であった すると、一筋の光が暗闇に走ったかと思うとその光が辺りの暗闇を一気に吹き飛ばした 「棗ちゃん!!落ち着きなさい!!」 明かりを取り戻したことで、棗が落ち着いてきた 「あ、あ・・・」 自分が何をしたのか理解しているようではあった この洞窟に竜哉と棗を誘い込んだDEPSはリーシェの光の攻撃で絶命していた 「ごめんなさい・・・」 棗はただ謝った、自分がしてしまったことわざとではないにしろ、ハイシェントにもダメージを与えてしまったのだ 「大丈夫さ、お互い無事だったんだし、とりあえず外に出よう」 「ええ、そうね」 竜哉達は洞窟を出て、NATSへと帰還する 帰還する際も棗はどこか今日のことを引きずっていた 「リーシェさん、今回は助かりました」 「いえいえ、棗ちゃんの動きがおかしかったから、慌てて向かったのよ」 「おかしかったって、あんな距離の事が分かるんですか・・・」 確かにリーシェは目隠しをしており、目が見えるというわけではない 気配を感じているとはいえ、あそこまでの距離は100kmは離れていた 「まあね、この世界でいうなら200kmくらいまでなら余裕ね」 「そうですか・・・」 「それよりも、棗ちゃん大分落ち込んでいるわよ」 「そうですよね・・・」 真っ暗闇になった瞬間に完全に錯乱状態になった棗 あれは異常としか言えなかった 「ちゃんと慰めてあげるのよ」 「何で俺なんですか!!」 「あら、好きじゃないの、棗ちゃんのことが」 リーシェに指摘されて真っ赤になる、竜哉、明らかに図星をつかれている 「というわけだから、よろしくね」 リーシェはにっこりと笑うと去っていってしまう 「さてどうしたものか・・・」 確かに竜哉は棗を慰めたいとは思っていた だが、どう言葉をかければいいのか何も分からなかった
by meruchan0214
| 2007-01-23 14:27
| 竜の翼 ハイシェント
|
カテゴリ
全体 読むにあたって 独り言 妖の調べ 妖の調べ ~番外編~ 妖の調べ登場人物 カナシミノウタ カナシミノウタ登場人物 LittleGarden LittleGarden登場人物 リトルガーデン外伝 守護機兵 ハイシェント 守護機兵 ハイシェント機兵設定 守護機兵 ハイシェント2 竜の翼 ハイシェント ウィザード&ブレイド 狼が鳴く時 知らぬが幸せ 詩 短編小説 落書き 架空世界[フリトアネイス] バナー、リンク等 感想、コメントとか コラム ネタ タグ
ハイシェント(87)
短編小説(85) フリトアネイス(69) 光と闇を持つ者達(66) 妖本編(63) ハイシェント2(58) 独り言(47) リトルガーデン(38) 詩(32) 知らぬが幸せ(17) ウィザード&ブレイド(10) リトルガーデン外伝(10) カナシミノウタ(9) あの日の思い出(8) 妖番外(7) 二人が出会った時(6) ハイシェント設定(5) ネタ(5) コラム(2) バナー(1) メモ帳
以前の記事
2008年 11月 2008年 10月 2008年 04月 2008年 02月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 お気に入りブログ
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||