戦いは機兵とパワードールの総力戦となった。
ハイシェントとエルブラストに搭載された中和装置が動いている以上、 お互いの電磁シールドに意味はない。 「実力勝負なら、負けはしないよ!!」 アリシアはハイシェントを駆り戦場を舞うように動き回る。 一騎当千まさにこの言葉が相応しかった。 一機、また一機と次々にパワードールを撃墜していく。 それにより、人の命も失われるがアリシアには迷いはない。 「アルシェ部隊は左を!レルス部隊は右の守りを固めなさい!!」 「了解しました!!」 グランデイズに乗るリシェルは最前線で部隊の指揮を取っている。 「リシェルさん、その機兵は…」 「こんな時も来ると思ってね。修復しておいたのよ、中身は最新式だけどね」 フリスは以前失われたグランデイズに少し驚いていた。 「この子やハイシェント、エルブラストがある限りは負けはしない、そうでしょ?」 「ええ、そうですね」 簡単な通信のやりとりをした後、フリスとリシェルは直ぐに戦いに舞い戻る。 戦況はウロボロスが押していた。 「ええい、増援はどうなっている!?」 ザムレイズ軍の旗艦は徐々に押されている様を見て、焦りを覚え始めていた。 「なぜだ、何故ハイシェントがこの場にいるのだ!!」 間違いなく、ウロボロスやハイシェントにはウィルスを送り込んだはずだった。 およそ、この地球圏の人間は解けるはずでないモノではない。 それは地球に住んでいる自分が良く分かっていた。 だが、現にウロボロスやハイシェントは何事も無かったかのように起動している。 艦長にとってはこの事は完全な計算違いだった。 「もう、御終いですよ。艦長殿」 「誰だ」 部屋に入ってきたのは、イオシスだった。 「貴様は戦闘中だろうが、勝手に入ってくるとは命令違反だぞ!!」 「貴方には既にその権限はありませんよ。この艦は我々がすでに制圧しています」 「なっ…」 驚きの表情を隠せない艦長。 しかし、周囲をみてそれを認めざるを得なかった。 「くそ・・・」 そうして、この戦いはザムレイズ軍の投降という形で幕を閉じることになる。
by meruchan0214
| 2008-11-03 21:31
| 守護機兵 ハイシェント2
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