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アーツの章 14輪 宝具求めて

アーツ達は宝具と呼ばれる物を探しにグラディアを出発する
魔族に対して強い効果を発揮するという

「魔族にも色々いるけどな」
「そうですね」

タキル達みたいな、魔族の血を受け継いでいる人間達
ヘーテやシェリルのように人間と協力し合う魔族
確かにゲルデイグ軍と対峙するには必要になるであろう道具ではある

「だけど、それを悪用する奴がでるかもな」
「ですね・・・」

そう、魔族に対して高い効果を発揮するという事はデルゲイグ相手だけではなく
タキル達にも強い効果を発揮するという事だ
逆に言えば、魔族を人間が支配することも考えられるという事だ

「そんな事は無いと思いたいですね」

マヤの言うとおり、そんなことは無いと思いたい
しかし、人間は欲深い存在だ、絶対とは言い切れない

「まあ、アーシャ様が居る限りは大丈夫だとは思うけれど」
「そうですね、あの方も魔族の血をひいていますから」

グラディア王国の王女アーシャ、彼女もまた魔族の血をひいている

「俺たちの出来る事か・・・」
「今出来る事を精一杯やりましょう」

アーツ達は宝具を求めて旅に出た
どんなに長い旅になってもそれが使命だ

デルゲイグ軍を負かすには必ず必要になってくる
アーツとマヤは部下を連れて出撃した
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by meruchan0214 | 2007-03-30 12:31 | 架空世界[フリトアネイス]

巣立ちのとき

さようならは言わないで 会えなくなるわけじゃないから

この時間 一緒に過ごした時 それは大事な思い出だから

一つ一つに大切な時 一杯一杯詰まっているから

ありがとう 貴方達に出会えて嬉しかった

さようならは言わないから 過ごした日々は消えないから

ありがとう ずっと貴方に言いたかった

たった一つの私の気持ち

たとえ 違う道を歩んでいても いつも一緒に居るから

今 歩き出した 少しずつ歩いていこう

まだ 出発したばかり歩き出したばかり

さようならは言わないから またいつか笑顔で出会う日まで

今まで紡いだ絆は 無くならないと信じている

ありがとう 私からの伝えたい たった一言
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by meruchan0214 | 2007-03-29 12:17 |

13夜 自分の気持ち

何とか助かった私、命があったから良かったが殺されていたかと思うとぞっとする

「間に合ってよかったよ」

佳織さんはやれやれと言った顔だが、身に染みて危険という事を実感する
そんな世界に私は足を踏み入れてしまっているのだ

「怖くなった?」
「そ、そんなこと・・・」

怖くないといったら嘘になる、けれどこのままやめる気にもならない
むしろ、これを跳ね除けたいそんな気持ちが強かった

「やめたければ、やめてもいいんだよ?」

佳織さんが私に親切で言ってくれているのは分かる
けれども、私は今このときをやめたくはなかった

「いえ、やります」

私は力強く真っ直ぐに答えた
その言葉に佳織さんはやれやれというような顔をする

「オレ、シュウコマモル」
「お願いね、キルト」

私の我がままだということは分かっている
けれど、今は佳織さんや華ちゃん、キルト達と一緒に居たいのだ

「さて、とりあえず戻りましょう」
「はい!!」

私はまだまだ未熟者だ、けれど今この時が一番楽しい
普通とは知らない世界、知らなかった方が良かったかもしれない
知ってしまった以上、ここが私の好奇心をくすぐるのだ
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by meruchan0214 | 2007-03-28 12:16 | 知らぬが幸せ

ハクガの章 13輪 自由気ままに

グラディアの騎士を自らやめたハクガは自分の意思で村の仇を討つ為に旅を続けていた

「ねえ、ハクガ~」
「グラディアにはいかなくていいの?」
「いいさ、グラディアから見れば俺は反逆者に近いからな」
「でも、咎められはしないとは思うけど・・・」

ユミルの言うとおり、今回の件に関して言えばその領地の民からハクガの行動についてはグラディアへと報告はあった
グラディア側としても今回の件に触れるということはないらしいが

「いいんだよ」

ハクガはそうやってフッとにこやかに微笑んだ

「全く、素直じゃないんだから」

ユミルはそれを嬉しそうに後を追った
自分たちの意思でこれからどうするか、それは決まっていた
自分達は自由なのだ、誰も止める人達はいない

「次の街まであと3日弱ってところか」
「そうだね」

やめた事に後悔は無い、自分には信じれる者たちが居る
だから、ハクガは自分の意思で動けるのだ

「グラディアにもたまには戻ろうね」
「ああ、分かってるさ」

二人の旅は続く、これから先何が起こるか楽しみに
これから先どんな困難が待ち受けるとも知らずに
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by meruchan0214 | 2007-03-28 08:52 | 架空世界[フリトアネイス]

12夜 助け出される時

「う・・・ん・・・」

目の前がうっすらと見えてくる
お腹の辺りがズキズキする、意識がまだ朦朧としていて自分が何をされているのか分からない

「ここは・・・?」

次第に意識がはっきりしてくると、自分が身動きが取れない事に気付いた
縄でしばられている、猿轡はされてはいないが自由に動ける状態ではない

「気がついたみたいだな」

私をさらった妖が私に気付いた事が分かると話しかけてくる

「貴方どういうつもりよ・・・」
「お前を餌にしてあいつらを誘き出すのさ」

こういうとき、自分の弱さが足手まといになってしまう
リトルガーデンの人達みたいな力があれば、こんなことにはならないのに

「お前はあいつらにとって大事な存在みたいだからな」
「私はそんなに大事じゃないわよ」
「ふふふ、隠しても無駄だ、今は情報の時代なんでな」

妖は嬉しそうに微笑むと佳織さん達が来るのを待っていた

ヒュン

最初に現れたのは佳織さんだった

「修子ちゃん!!」
「佳織さん!!」

私が捕まっているのをみて、凄い剣幕で妖を睨みつける

「おお、怖い。それほどまでにこいつが大事なのかね」
「大切な仲間ですもの、当たり前じゃない」

私を仲間と思ってくれている、それだけでも嬉しかった
けれど、今はそれが足手まといになっているのが凄く悲しかった

「さて、わざわざ来てくれたが、動いたらどうなるか分かっているね?」
「修子ちゃんを殺すつもりでしょ」
「その通りだ、聞き分けが良くて助かるよ」

妖はにやりと笑った

「でも、それもできればだけどね」
「何だと?」

その一瞬、何者かが私を抱きかかえ佳織さんと合流する

「キルト!!」

私を助けてくれたのはキルトだった

「上手くいったみたいね」
「アア」

佳織さんとキルトは実は既に一緒に来ていたのだ
極力、妖に気付かせぬ為にキルトは気配を殺し私を助け出す瞬間を狙っていた

「さて、どう退治してくれようか・・・」
「く、くそ!!」

妖はその場から直ぐに逃げるように立ち去る

「覚えてろよ!!」

捨て台詞を残し去っていってしまう
助かった・・・それだけが今私に思える事だけであった
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by meruchan0214 | 2007-03-27 12:18 | 知らぬが幸せ

タキルの章 13輪 

タキル達はしばらくグラディアに滞在していたものの、やはりデルゲイグ軍とは戦わなくてはいけない
共同して戦うという選択肢もあったが、まだまだ人間が魔族を受け入れるには時間がかかりそうであった

「うし、皆準備はいいな?」
「大丈夫よ」

タキルの言葉にケイナが頷く
タキル達はまずは地上のデルゲイグ軍を一掃する為に出撃する事になる

「タキル」

ルティが話しかけてくる

「私達も色々考えたんだけど」

ルティは真剣な表情でタキルに話している

「私達も一緒に行くよ」

タキルはそういうことを半分は予想していたみたいだった

「言うと思ったよ・・・」
「そう?でもケルベロスやオルトロスもいるから、足手まといにはならないよ」
「こちらとしても嬉しいけれど・・・」
「危険な目には遭わせられない?」

タキルの言いたい事はルティも良く分かっていた
しかし、タキルやケイナが戦うというのに自分だけが見ているということはできなかった

「分かったよ、でも無理はしないでくれよ」
「ありがとう」

タキル達はグラディアを後にし、戦いを続ける
いつか、魔族と人間達が共存できる世界を作る為に

まずはデルゲイグ軍と戦わなくてはいけない
同じ魔族であるデルゲイグ軍と・・・
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by meruchan0214 | 2007-03-26 08:45 | 架空世界[フリトアネイス]

11夜 突然の襲撃

私はあれから毎日キルトに戦い方を教わっている
大分、自分でも強くなったとは思うが、佳織さんやキルト、それに華ちゃんに比べるとまだまだである

自分が強くなっているのを実感するほど、佳織さんたちがどれだけ危険な事をしているのか良く分かってきた

「今日も一人でお留守番かあ・・・」

私はいつも通り一人で事務所にお留守番である

ピンポーン

その時、玄関のチャイムが鳴った

「は~い」
「郵便です」

私は佳織さんの印鑑を持って、玄関の扉を開ける
しかし、そこにいたのは郵便の配達員ではなかった

「一緒に来てもらおうか」

扉の先にいたのは妖だった

妖は無理やり私を連れていこうとする
私もただ黙っていう事は聞くつもりはない

「抵抗しないほうがケガをしなくて済むぞ」
「誰が、貴方みたいなのに連れていかれるものですか!!」

私はキルトにもらった、武器を取り出す

「や!!」

ここ数日で大分様にはなってきていた
だけれど、妖には通用しなかった

「まだまだ、若い!!」

ガシィ!!

妖は私の武器を弾き飛ばすと私の腕を抑え、力づくで私を押さえつけた

「暴れられると困るのでな」

ドスッ!!

「うっ・・・」

妖の攻撃を受けて私の意識は遠くなっていった
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by meruchan0214 | 2007-03-25 23:31 | 知らぬが幸せ

アーツの章 13輪 使命

タキル達が魔族を連れてきてから一月が経った
最初は城下町の人間も魔族を恐れていたが、悪くないと分かると次第に打ち解けてきていた

「最近は平和だな」
「そうですね」

束の間の平和、まだ戦わなくてはいけない相手は密かに息を潜めている
当然、その為の対策をしていないわけではない、毎日、稽古をするなど準備を進めている

「アーツ様」

家の執事がアーツを呼びにやってきた

「アーシャ様がお城まで来るようにとの事です」
「アーシャが?」
「どんな用件なんでしょう・・・」

アーツとマヤは用件が分からぬままとりあえず城へと向かう
アーツとマヤが城に着いたとき、そこには城の精鋭達が集められていた

「アーツもついたようですね」

アーツがやってきたのを確認するとアーシャは口を開いた

「貴方達を精鋭と見込んでのお願いがあります」

アーシャの口調から遊びで呼んだのではないという事は直ぐに分かる

「魔族・・・、いえ、ゲルデイグ軍との戦いにについてです」

ゲルデイグ軍、タキル達の魔族達と敵対している魔族の軍
今までグラディアに襲ってきたのもこのゲルデイグ軍であった

「いよいよ、魔族と本格的な戦いに?」
「それもあります、ですがその前に準備をしておきたいのです」
「準備?」
「はい、この大陸には宝具が眠っている伝説は知っていますね」

誰もが知っている話、今よりもタキル達の祖先が生まれるもっと前の話
魔族と人間との戦いに使われた宝具、人間達に大いなる力を与えるというモノ

「それを見つけ出してほしいのです、今後魔族の戦いで絶対に必要になる筈です」
「でも、神話の話です。あるかどうかも・・・」

騎士団の一人が進言する、確かにもっともな事だ

「存在します、確かに宝具は存在します」

強い口調、宝具の存在を確信をしているようだ

「魔族が今大人しいのはこの宝具を探していると聞きます」
「ということは魔族よりも早く見つけ出せ、ということですね」
「ええ、貴方達ならそれができると信じています」

アーシャの話が終わり、それぞれ各々が退室していく

「宝具・・・、確かにこうあっても驚かないけど」
「そうですね」

アーツ達の次の目標は決まった魔族との戦いの為に宝具を手に入れることであった
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by meruchan0214 | 2007-03-23 12:28 | 架空世界[フリトアネイス]

10夜 やりたい事

「ん~・・・、これ難しいなあ」
「ガウ、シュウコ、スグツカエル」

最近の私のマイブームはキルトに戦い方を教えてもらう事だった
佳織さんは私が戦う事に反対みたいでダメと言っていたがキルトに聞いたら快く了承してくれた

「キルトはコレを二本同時に使うんでしょ?」
「コレ、デントウ、シュゾク、ミンナツカエル」

キルトが使う武器の練習をする、両端に刃がついており扱いが難しい
しかも、これは分解する事もでき両手に剣を持った状態にすることも可能である
私だって皆の役に立ちたい、足手まといだけにはなりたくなかった
そう思い、必死に練習する

「ガウ、キョウ、コレクライ、スル」
「う~ん、もちょっと練習したいけれど」
「ヤリスギ、ヨクナイ、ヤスムノ、タイセツ」
「分かってるよ、それじゃ、お疲れ様」

いくらか武器の扱い方は分かった、けれど今はあくまでも戦い方の勉強、演舞みたいなものである
実戦レベルには到底なってはいない

「もっと頑張らないと・・・」

私は心に誓いながら今日の帰路へとついた
自分の腕をもっと上げたいと思いながら

「ただいまあ」
「おかえり、今日もえらく遅かったわね」
「うん、アルバイトが忙しくて」
「そうかい、でも自分のやりたい事をやるのが一番だからね」

母親は非常に理解の良い人だった
私が冴島事務所でアルバイトするときにも快諾してくれた

「お風呂沸いてるから先に入ってきなさい」
「は~い」

今日の一日の疲れを取る
そして、また次も頑張ろう、そういう気持ちになるのだ
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by meruchan0214 | 2007-03-23 12:27 | 知らぬが幸せ

ハクガの章 12輪 行く末

ハクガ達は地方領主へと反乱を起こした
農民と貴族との戦い、圧倒的に農民側が不利である

「農民は戦う訓練はしていない、けれど、相手は戦うプロだからな・・・」
「私達がしっかりしないとね」

ハクガとユミルは次々と領主の私兵達を薙ぎ倒していく

「ユミル、こういうときは分かってるな」
「頭を潰すんでしょ」
「そうだ」

ハクガとユミルは一直線に領主が居る城へと向かう
殺さないように戦うというのは大変である
相手はこちらを殺すつもりで攻撃してくる
しかし、ハクガとユミルは失脚させるのが目的、命を絶つことが目的ではない

「ユミル!!」
「オーケー」

門は硬く閉ざされている、しかしユミルが魔法を唱えると、次々と足場ができていく
ハクガとユミルはそれを乗り越えてあっという間に門を飛び越した

「予定通りだな」

城の内部は外に比べて圧倒的に手薄だった
内部まで侵入されないという自身があったのだろう
しかし、ハクガとユミルが進入した今いつ門が開いてもおかしくない

「さっさと終わらせるぞ」
「了解」

ハクガとユミルは領主の居る場所を目指して駆け抜ける

「ここか!?」

思いっきり扉を開けるハクガとユミル
そこには領主の姿があった

「ひ、ひぃぃぃぃぃ!!」

これほどまでに早く、いや、ここまで来るとは思って居なかったのだろう
恐怖で怯えている領主がありありと分かる

「なるほどな、これだけ私腹を肥やしていれば、きついのも当然・・・か」

部屋はありったけ豪華に作られた部屋、グラディアの城にも何回か入った事はあるが、ここまで豪勢にできてはいない

「い、命だけは~・・・」
「ふん、今までやってきた罪を自分で考えるんだな」

ハクガは何も聞こえていないかのように領主へと歩み寄っていく

「ハクガ駄目!!」
「これが、お前達の領地の民が選んだ事だ!!」

ハクガの剣が振り下ろされる、がそれは領主の目の前で寸止めされていた
ブクブクと泡を吹いて倒れている領主、その姿は余りにも惨めな姿だった

「お前は殺す訳にいかない、今まで自分がやってきたことを生きて感じるんだな」

ハクガは剣を収める、衛兵達が領主の下へやってきたときには全ては終わっていた
無益な戦いはしたくない、それはハクガとユミルのお陰で最小限に留まった

「さて、行くか」
「うん」

グラディアに自分の騎士の称号を返却するよう、農民に頼んだ
これからは自由気ままに自分のやり方でグラディアを守る決意を固める

「これからどうするか?」
「しばらくはこのまま気ままに今まで通りで行こうよ」
「そうだな」

ハクガのその顔はどこか晴れ晴れとしていた
自分が真にやりたい事を見つかった時でもあった
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by meruchan0214 | 2007-03-23 12:17 | 架空世界[フリトアネイス]