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Net7 仮想と現実

シュンとテリアはいつものようにレベル上げをしていた
まだまだラミュカやレジルには追いつかないが大分強くなってきていた

「あ、ラミュカさん」

街の向こうからやってくるラミュカ、だがシュンとテリアに挨拶することも無く通り過ぎる
その姿は何かに追われているみたいだった

「どうしたんだろ」
「さぁ・・・」

その直ぐ後だった、何人もの人達がラミュカの後を追っていった
何故、追いかけているのかは分からなかったがほとんど男達が追いかけていたのは分かった

「何かあったのかな・・・」

気になったシュンとテリアは今度キューブに行ってみる事にした

現実の世界に戻って、俊二と啓子はキューブへと向かった
ラミュカやレジルの正体を知ってからというもの、割と頻繁に行くようにはなっていた

カランカラーン

二人が中に入って驚いた、いつもと客層が全く違う
ここの客はある人が目当てでやってきていた

「・・・」

何も言葉がでない俊二と啓子、ちらっとある男のPCを覗く

「優衣さんの写真だ・・・」
「え、うそ」

しかし、店の中には優衣の姿はどこにも見えない
居るのはラミュカをやっている人間、キューブの店長の他のアルバイトだけだ

「店長さん」
「お、どうしたんだ?」

いつもと変わらず接する店長、そこは慣れというものだろうか
店長は二人に目配せをする、俊二と啓子はそれをなんとなく理解はした

「また、後でね」

ボソボソと二人にだけ聞こえるように耳打ちをする
それに俊二と啓子は軽く頷いた

そして、他の人間たち恐らく優衣さん目当てで来た人達が帰ったあとやっと平和な時がキューブに訪れていた

「一体どうしたんですか?」
「誰かが優衣がウィザード&ブレイドの事話していたのを聞いてそれをアップしたらしい」
「でも、それっていけないことなんじゃ・・・」
「そう、だから今アップした人を探してもらってる」

店長はやれやれと言った顔つきで話している

「ラミュカを優衣が使ってるキャラクターだと思っているらしくてね」
「それで昨日はあんなに逃げていたんだ・・・」
「まあね、君達を巻き込む訳にはいかなかったからさ」

優衣は傍からみてもかなり綺麗な人だ
それがウィザード&ブレイドのトップランカーだと分かれば、黙っていても男達が寄ってくる
もっとも、本当はラミュカはこの店長であり、その相方が優衣であるわけだが

「いくら否定してもね・・・」
「ああ、分かります、それ」

過ぎてしまった事はしょうがないとは言え、これでは優衣が店に来れない

「優衣さんはどうしてるんですか?」
「居るにはいるけど、店には当分出せないな」
「ですね・・・」

俊二と啓子は出してもらったコーヒーを飲んで家へと帰った

「あの二人も大変だな・・・」
「でも、笑い事じゃないよね」
「そうだね・・・」

インターネットの怖さを知った二人、そうではなくても影響を与えるには大きすぎるものだということを認識させられた
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by meruchan0214 | 2007-04-24 22:14 | ウィザード&ブレイド

16夜 人と妖

キルトの力を受け継いだ私は今は佳織さんや華ちゃんと同等の力を持っている
しかし、キルトの力を受け継いだことによって私の肉体に少なからず変化が起きていた

「体が妖と同じになってきているわね」
「ま、そうですよね」

半分は分かっていた事、妖の力を持っている今ではそれを隠すのはたやすい

「でもいいの?これ以上力を使い続けると本当に妖になっちゃうよ?」
「華ちゃん、大丈夫。私が選んだ道だからさ」

人間ではなくなってしまうというのには違和感はあった
けれども、素直に受け入れられるのはキルトと一緒になったからだろう
私は修子だけど、キルトと一緒になった
人の体に妖の力、使い続ければ妖に近づくのも当然だろう

「そういえば」

私はずっと気になっていることを佳織さんに聞いてみることにした

「佳織さんって、妖としては中途半端っぽく見えるんですけど・・・」
「半分人間だからね」
「半分・・・?」

佳織さんは自分が生まれたときの事を話してくれた
人狼と人間の子供、それが佳織さんなのだ

「だからほとんど人間と変わらない姿だし、狼になる部分も一部分」
「確かに、妖の姿になってもほとんど変化ないですもんね」
「まあ、純粋な人狼の業が使えないものもあるけれどね」

やはり、生粋の人狼と同等と言う訳にもいかないが、それは修行次第で何とかなるものなのだ

「修子ちゃん、これからも力を使い続けるなら自分がどうして力を使うのか忘れないようにね」
「はい」

私は佳織さんの言葉を心に止め一緒に仕事に出る
勉強する事はまだまだたくさんある、それをもっともっと学びたいと思った
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by meruchan0214 | 2007-04-23 22:42 | 知らぬが幸せ

ハクガの章 14話 人と魔族

自分は人間でも魔族でもあり、どちらでもない
自分の祖先が人間と魔族の子供と言う事だけ、ただそれだけだ
だが、人間は自分達と違ったモノを拒む
優れている者を妬み、劣っているものを罵る

「正直、人間も魔族も変わらないな」
「ハクガ・・・」

これまで旅を続けていて思った言葉
魔族は残忍だとか言われているが、人間も変わらない
むしろ、人間の方が酷いとも思うときさえある

「それでも、諦められない。どうしてだろうな」
「それは、やっぱり好きなんだからじゃないの?」

人間の醜い部分を一杯見てきた、嫌と言うほど見せられた
でも、それでも人間に対して希望をもてるのはどうしてだろうか

ハクガとユミルは旅を続けている
人を助け、魔族を倒す、しかしその逆もあった

「ハクガ」
「なんだ?」
「これからどうしようっか?」

当ても無い旅、仇を撃つといってもそいつがどこにいるかは分からない

「そうだな・・・、このまま風の向くままにしてみるか」
「もう、答えになってないよ!!」

ハクガは再び歩き始めた、確実にその名を刻みながら
英雄として、そして気高き戦士として
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by meruchan0214 | 2007-04-16 20:10 | 架空世界[フリトアネイス]

15夜 心の支え

私はキルトから全てを受け取った、力も思いも全て

「そうなの・・・」

私は佳織さんに全てを話した、私がキルトの力をもらったことも
今の私は妖に近い存在だ、それだけの力を得た

「キルトの分も私が頑張ります」
「無理はしないでね」
「分かってます」

キルトが残してくれたもの、それを私は全て背負っていかなくてはいけない
とてもとても重いけれど、私の使命でもあった

「私頑張るからね・・・」

私はキルトの残した武器を持ち、佳織さんと華ちゃんと夜の世界へと踊り出た

体が軽い、今までは佳織さんの動きについていくことが出来なかったが今ならそれもできる
もう足手まといではない、一緒に戦うことが出来る

「いくよ、修子ちゃん、華」
「了解」
「はいっ!!」

私達は闇夜から飛び出すように駆け抜ける

「さすがキルトの力を受け継いだだけあるわね」
「はい、キルトは私に全てを残してくれましたから・・・」

暖かい力が内から溢れるように沸いてくる
キルトの気持ちが、そして私の気持ちが強くなっていく
これから二人一緒、それが私達の力なのだから
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by meruchan0214 | 2007-04-12 22:54 | 知らぬが幸せ

14夜 仕組まれた夜

少しでも佳織さんやキルトや華ちゃんに近づくために特訓の日々は続いた
力では逆立ちしても人間である私には勝てるはずがない
だから、私はそれ以外で追いつく為に努力していた

「戦いを決めるのは力だけじゃないってことは覚えておいてね」
「はいっ!!」

戦うための技術、知恵、それだけは力は関係ない
それを駆使すれば人は妖とも戦えるのだ

「修子ちゃんは素質はあるから、がんばってね」
「うん」

毎日、佳織さん達に交代で練習に付き合ってもらう
疲れるが楽しい日々である

「シュウコ、ダイブ、ツヨクナッタ」
「ありがと、でもまだまだ」

リトルガーデンの人達は人間ながら高い戦闘力を持つ
一度彼等の戦いを見に行ったけれど、自分との実力差には呆気に取られるだけだった
人という身でありながら、佳織さんやキルト、華ちゃんと互角以上に戦う
私もああいう風になりたかった

「それじゃあ、今日はそろそろ帰りますね~」
「気をつけて帰りなさいよ~」

そう、今この極限のピンチを迎えるまではそう思っていた

「キシュルルルルルル」

妖は私の目の前で奇声を発した
実力差は歴然、私では到底太刀打ちできそうにない

「私も、もう駄目かな・・・」

私を使ってどうこうする、と言う訳ではない、ただコイツは殺戮しかする気がないのだ
佳織さんも華ちゃんもキルトもいない
自分自身の力ではどうしようもない、何も出来ないのだ

「一生懸命やってもこんなに無力だったんだ」

私には既に諦めるしかなかった、それ以上何も望むことはできなかった

妖の腕がゆっくりと振りかぶり私に振り下ろされた

私は目をつぶったが、つぶされた感触は全くない
おそるおそる目を開けるとキルトが私を庇っていた

「ダイジョウブ・・・カ?」
「キルト!!」

私の代わりにマトモに攻撃を受けたキルト、傷口はかなり深い

「オマエ、シュウコイジメタ、オレ、オマエユルサナイ!!」

キルトは全身全霊を持って妖を切り裂いた
だけど、その直ぐ後にキルトは倒れてしまった

「キルト!!」

私はキルトに近寄って傷口を確かめる
キルトの負った傷はあまりにも深く、私にはどうしようもない

「待って、今佳織さんたちに!!」
「イラナイ・・・、オレ、モトモト、モウスグシンデイタ・・・」
「え・・・」
「ジュミョウ オワル、サイゴ シュウコ マモレテ ヨカッタ」
「ちょっと、駄目よ!!まだキルトに教えてもらうことが!!」

寿命が既に来ていたことに驚いたしかし私はそれを受け入れることはできない
キルトは最後の力を振り絞って、私の手を取った

「オレ、オマエニツタエル。タタカウ、チカラ。マモルタメノチカラ」
「伝えるって・・・」
「オレ、オマエトイツマデモ、イッショ。スベテヲツタエル」

キルトから暖かな力が私に流れ込んできた
今まで培ってきた全てを、キルトが私に伝えている

「オレ・・・シュウコニアエテ・・・ヨカッタ・・・」
「ちょっと、キルト!!死んじゃあ駄目なんだから!!」

キルトの体が少しずつ砂になっていく
私は目から大粒の涙を流しながらキルトの名前を呼んだ
けれど、キルトはそれに反応することはなかった

「キルト・・・」

私はキルトの全てを受け継いだ
今までキルトが覚えてきたことを、その記憶を受け継いだのだ

「ごめんね・・・キルト・・・」

最初からキルトは私に力を受け継がせるつもりだったのだ
私と出会ったときからあまり自分に時間がない事が分かっていた

「私、キルトの分も頑張るから」

私はキルトの使っていた武器を拾う
そしてゆっくりと歩き始めた

自分自身ができることをやる為に、キルトから受け継いだこの力を使って
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by meruchan0214 | 2007-04-10 22:23 | 知らぬが幸せ

更新停止期間についての独り言

えっと、言う訳でして、しばらく日が空いてしまいました
一身上の都合と言う訳ですが、やめたわけではないのであしからず・・・

今までよりも少しペースが遅くなりますが、まったりと覗いてあげてください
早く新しいPCを買わないと(もしくは作る)いけないんですけどね・・・

いいかげんMEだとちょっと色々と厳しかったりします
でも、いまVistaはゲームがあんまりできないっていうしなあ・・・
どうなんでしょ??

とりあえず、知らぬが幸せとフリトアネイスをよろしくお願いいたします
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by meruchan0214 | 2007-04-09 22:32 | 独り言

タキルの章 14輪 違うモノ

タキル達はグラディアを出てデルゲイグ軍を地上から一掃するために戦いを続ける
デルゲイグ軍と決着をつけるのは魔界になるだろう
だが、今は地上を護らなければならないのだ

「タキル様、地上のデルゲイグ軍の拠点は3つあるようですね」
「う~ん・・・、各個撃破しかないか・・・」
「そうね、それにアーツ君やハクガ達も動いてくれていることだし」
「それもそうだな」

タキル達は一番近くのデルゲイグ軍の拠点へと向かった

「この感じはルエスだったかな・・・」
「そうね、私達を誘っているみたい」

戦う意思は感じられるが向こうからせめて来る気配がない

「タキル、あなた一人で来るならこちらからは攻撃しないわ」

拠点から魔法で声を飛ばしてくる

「タキル、どうするの?」
「きっと、罠だよお兄ちゃん」
「いや、俺一人で行くよ」

ルティやティリカを尻目に一人で行くと言うタキル

「タキル様!!それでは危険すぎます、一人で敵地に行くなど!!」

猛反対をするヘーテ、確かに罠の可能性は高い

「大丈夫さ、俺達がここまで来てるのは知ってるだろ、敵の士気を高くするようなことはしないさ」
「ですが・・・」
「タキルのやりたいようにさせてあげれば、私達だって罠だったら直ぐに攻撃を始めれば良いだけだし」
「分かりました・・・」

ケイナに言われてしぶしぶ引き下がるヘーテ

「それじゃ、行ってくる」
「気をつけてね」

ケイナの言葉にタキルはにこやかに笑うとルエスの待つ場所へと向かった

「タキル・ヒュリスだ、約束どおり一人で来た」

拠点・・・要塞の門がゆっくりと扉を開いた

「いらっしゃい、待っていたわ」

奥ではルエスが一人タキルを待っていた
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by meruchan0214 | 2007-04-02 22:45 | 架空世界[フリトアネイス]