23夜 寄り添う

「今度はこちらから攻める番だな」

隆泰の言葉に皆が頷く

「幸い、今回はGuardian'sの協力もある」
「あの・・・、Guardian'sってのは・・・?」

真は初めて聞く言葉に質問する

「ああ、簡単に言うと俺達の同業者だ」

同業者、真は何度か他にも同業者がいるということは聞いていたことはあるが
実際に見たことは無い

「といっても、彼女らは人間側というよりは、妖よりだがな・・・」
「というと?」
「俺達と対立しあう事が多いのさ、ちなみに恵を助けてくれたのも、Guardian'sの一員だ」

対立しあうと言うことを聞いて、真は少しゾッとした
恵や夕子でさえ苦戦する敵をあっさりと叩き伏せるほどの実力
それが戦うことになるかもしれないと思うだけで少し恐怖を感じた

「ま、今回は味方だけに頼もしいけどな」

確かに味方であるには申し分ないほどの実力である
敵の敵は味方であるとは良く言ったものだ

「と言うわけで、今回はGuardian'sとの共同戦線をふまえて作戦を行う」
「了解」

だけれども、一人だけ浮かない顔をしている人間が一人
恵だけが何か考えているような表情であった

「あの、隆泰・・・」
「どうした?」
「私も一緒に行きたい」

恵から発せられた言葉は意外過ぎる一言だった

「危険なのは分かってる、子供も危険なのも分かってる、でももう待ってるのは嫌なの」

懇願とも思えるような振り絞る声
考えて考え抜いた、そんな感じである

「・・・」

少し考える隆泰、全員が隆泰の次の言葉を待っていた

「前線じゃないが構わないか?」
「うん!!」

隆泰の言葉に本当に嬉しそうに恵は返事をする
多分、恵の気持ちを汲み取っての事だろう

「よし、じゃあ作戦の説明をするぞ」

隆泰が作戦の説明を始める
その顔はどこか晴れやかだった

「絶対に皆で帰るからな」

この隆泰の言葉はとても重く感じる
二度とあの時と同じことは起こさない為にも
決意のような言葉であった
[PR]
by meruchan0214 | 2006-07-08 20:26 | LittleGarden


<< 人間という存在についての独り言 外伝1夜 出合った日 >>