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20陣 少女 ダリア

カプセルからダリアを救い出した
何やら実験用の器具が取り付けられていたが、ダリア自身には外傷はなさそうだった

「薬で強制的に眠らされているみたいね」
「それで研究をされていたってことか」

その寝顔を見る限りでは本当にただの女の子にしか見えない
だが、街に現れたDEPSは彼女の力の影響でもあるのだ

「ん・・・」

装置を外したお陰がダリアから呟くような声が聞こえ、うっすらと目を開ける

「ここは・・・」

ダリアは今まで自分がどうなっていたのか、あまり理解できていないみたいだ
こっちの世界に着てからの記憶はほとんどないらしい

「メル!!どうしてここに!?」

ようやくはっきりとした意識が戻ってきたらしく、メルが居る事に驚いていた

「それは私のセリフよ、まさかダリアまでこっちに来てるなんて」
「黒い空間に飲み込まれたと思ったら、こっちの世界だった、その影響かしばらく力がまともに使えなくてね・・・」

メルとダリアが話している、見た目は同じにしか見えない
色が違うだけで姉妹と言うよりは複製品のようだった

「まあ、ダリアが他人に助けを呼ぶなんて思ってなかったけどね」
「な・・・!!」

ダリアの顔がみるみるうちに赤くなっていく

「何でそれを知ってるのよ!!」

大きな声を張り上げるダリア、自分が助けを呼んでいるのが知られているのがよほど恥ずかしいらしい

「彼のお陰だけどね」

メルは竜哉をチラリと見た、ダリアもそれに合わせて竜哉を見た
竜哉はダリアと目が合った瞬間、何か一瞬違和感を感じた

「・・・」
「あ、えと・・・」

じーっと見つめるダリアに竜哉は何か言わなければと思ったが言葉が出てこない

「あー、もう、そういうことなのね!!」
「そういうこと」

急に声を出し驚く竜哉だったが、メルとダリアはそんなことは気にしていなかった

「えっと、話が全く見えてこないんだけど」
「あ~、そうだね、えっと彼女がダリア、私の妹」
「表面上は、だけどね」

メルの言葉に付け加えるように話すダリア
表面上はメルの妹とは一体どういう意味なのだろうか

「ま、助けてくれてありがとうね」

面と向かってお礼を言うのが恥ずかしいのかダリアは明後日の方向を見ながらお礼を言う

「ナイーズはもしかして私達をここまで案内したのかしら・・・」

棗は一番の疑問を呟いた
確かにナイーズの取った行動は明らかにダリアまで導いたとしか思えない
それを命令したリーシェはここを知っていたということなのだろうか

「リーシェさんは変わってない、けどどうして・・・」

メルの表情が暗くなる、変わってないのならあんな行動をする理由が余計に分からない

「とにかく、リーシェ本人に問い詰めるしかないんじゃないの?」

ダリアが一番最もな意見を言う

「とにかく、もう戻ろうぜ、あいつも連れて行かないといけないしな」

竜哉は未だに気絶している男を指差して話す
その事に誰も異論はなく、竜哉達は屋敷の外へと出た

「話には聞いていたけど、こうして実際に出会うなんてね」

ダリアが一人呟いた
by meruchan0214 | 2006-12-02 00:27 | 竜の翼 ハイシェント


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