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25陣 敗走 悔しさ

DEPS同士、レドンとナイーズが現れたDEPSの大群と戦い始めた
竜哉達はその好機を逃さずに退却を始める
メルとダリアのソルレオンのお陰もあり、何とか包囲網は突破できた

「追っ手は私達がやるから、貴方達は先にいきなさい」
「竜哉君!!」
「分かっている!!」

追っ手を引き受けるとはいえ、相手の数は多い
当然、ソルレオン一機だけでは抑えきれず、何体かはハイシェントやエレストリカへと向かってしまった

「まだ、戦えないわけじゃあない!!」

破損したハイシェントを動かし、何とかDEPSを撃退する
しかし、大分反応が鈍くなってきている、限界が近いと言う事だろう

「持ってくれよ・・・」

いつ動かなくなってもおかしくないこの状況、撤退するのも必死になってしまう

「ここまでくれば大丈夫ね・・・」

DEPSの追撃を振り切ってNATSの駐留所まで戻ってきた
しかし、ハイシェントとエレストリカの受けた損害は大きい
ソルレオンのみが破損と言う破損は無い程度である

「DEPSがあそこまで強くなっているなんて・・・」
「完全に俺達の完敗だな・・・」

以前戦ったときはこちらが勝った、だが今回は状況が逆になってしまった

「まさか、貴方達がここまでやられるとはね」

戻ってきた竜哉達に室長が話しかけてきた

「すいません、修理が済み次第再出激します」
「まだ、DEPS同士の戦いは続いています、今のうちにできることはやっておいてください」
「できる事?」
「休む事ですよ、次の戦いに備えて休んでおきなさい」

室長に言われる、確かに修理がすぐに終わるとは思えない
ただ休むと言われても自分達の気が気ではなかった
戦う為の修行をしなくていいのだろうか、そんな思いが浮かぶ

「奴らが街を何かしようとしたら私達が止めておくから、今は休みなさい」

メルも室長と同じ事を言う

「でも、ただ待っているだけなんて・・・」
「待っているんじゃなくて、休むの。体調を整えなくてあいつに勝てると思うの?」

正直体調を万全にしたからといっても、今の竜哉には勝てる自信がなかった

「とにかく、竜哉君と棗は休んでください、修理は一日もあれば終わります」

再び室長に言われ、竜哉もしぶしぶ引き下がる
流石に家に帰るわけにもいかず、NATSの部屋を借りる事になった

「私達なら絶対に守れると思っていたんだけどね」

棗が呟くように竜哉に話しかけてきた

「以前こちらが有利になったからと言って慢心してたのかもしれないね」
「それだけが原因じゃあないと思うけどな」

相手も強くなっていたのはあったとはいえ、心のどこかで勝てると思い込んでいた
だが、実際はメルとダリアのソルレオンがいなければ、退却どころかあそこで死んでいたかもしれないのだ
それだけに二人は悔しさが一杯であった

「休む・・・か」
「こんな状況だし、辛いけれど何もできないからね私達・・・」
「そうだな、こんなにも無力だと思ったのは始めてだ」

今まで勝つことが当たり前だったし負けるわけにもいかなかった
待つ事だけがこんなにも苦しいとは思ってもいなかった
どんなに自分が急いでもハイシェントが直るわけではない

「とにかく体を休めましょ」
「ああ」

自分が休まるとはこれっぽちも思っていない、恐らく棗も同じ心境だろう
自分達が何もできないまま、ただ時間を過ぎるのを待つしかないのだ
by meruchan0214 | 2006-12-06 23:59 | 竜の翼 ハイシェント


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