人気ブログランキング | 話題のタグを見る

アーツの章 9輪 再会した者

アーツとマヤはやってきたという魔族の下へと向かった
そこには自分達の予想通り、ヘーテが居た

「お久しぶりです、アーツさん」

ヘーテはアーツとマヤに深々と頭を下げる
それに対応するかのようにアーツとマヤもヘーテに頭を下げた

「敵の後方はやはりヘーテさんが?」
「そうですね、といっても私は指示通りに動いただけですが」
「指示通りというと・・・」
「私の上官は貴方方も知っている方です」

アーツとマヤはそう言われて思いつくのは一人だけだった

「タキルか!!」
「ええ、タキル様を隊長として私達は現在動いています」

タキルが助けに来てくれていた、そのお陰でこのグラディアは落ちずに済んだのだ

「そうか、タキルが助けてくれたのか」
「アーツ、良かったですね」

アーツとマヤはタキルが助けてくれたという事に喜びを隠せなかった

「それで一つ相談があるのですが・・・」
「言いたい事は大体分かりますよ」

アーツはヘーテがここに来た理由は大体理解できていた
ヘーテ達は人間と魔族との共存を望んでいる

「私達が掛け合います」
「ありがとうございます」

ヘーテは再び深々と頭を下げる

「それでは、私はタキル様にこの事を伝えてきます」
「お願いします」

ヘーテは忙しそうに、そして嬉しそうに自分達の部隊の下へと帰っていく

「そうか、タキルが戻ってきたのか」

タキルが戻ってきた、例え記憶がなかったとしても、例え立場が違ったとしても、仲間が戻ってきたのは嬉しかった

「早速、アーシャさんにも伝えてきましょう」

マヤも嬉しそうにグラディア城へと足を進めていた
by meruchan0214 | 2007-03-05 15:58 | 架空世界[フリトアネイス]


<< 3夜 確認 ハクガの章 8輪 不安となるモノ >>