部屋に戻ったタキルはただボーっと窓の外を眺めていた
「どうしたのタキル?」 「うわっ、びっくりした!!」 後ろからケイナに話しかけられ驚きを隠せないタキル 普段なら気配に気付くだろうに気がつかないほどボーッとしていたのだ 「あの二人、いや、ルエスと話してから何か変よ」 「いや、そんなこと・・・と言いたいけど」 「恋煩い?」 「違うよ」 ケイナが聞くとタキルはあっけなく即答する しかし、少なくともルエスを気にしているのは確かである 「ゲルデイグに居るにしては変な奴だと思ってさ」 「確かに彼女は初めて見るタイプだわね」 ルエスは名前は聞いていたし、姿も知っていた 面と向かって話したのはあれが初めてであるが、想像以上に予想と違ったのだ 「でも、敵である以上は倒さなければいけない」 「そうね、私達と考え方が違う以上摩擦は生まれるもの」 タキルとケイナは少し暗い雰囲気になってしまい、二人共黙ってしまう 「あれ、お兄ちゃんとケイナさん、どうしてそんなに暗くなってるの?」 続いて部屋に入ってきたのはティリカだった 「ん、あ、いや、なんでもない」 「お姉ちゃんが忙しいから手伝ってくれって」 「あ、ああ、分かった」 「私も手伝うわ」 暗くなった雰囲気を払拭するかのように、ティリカに言われたとおりにタキルは下の階へと降りていった もしかしたら、ゲルデイグ軍にも話が分かる奴が居るのかもしれない そう思っていたのはタキルだけではなかった
by meruchan0214
| 2007-03-22 12:20
| 架空世界[フリトアネイス]
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