2006年 06月 26日 ( 1 )

19夜 襲撃

「はぁ~、暇よね~」
「仕方ないですよ、今回はお留守番なんですから」

仕事に行った隆泰達を事務所で待つ恵と夕子

「それにお腹の子供に何かあったら大変でしょう」
「え・・・、夕子ちゃん、気付いてたの?」

夕子はにっこりと笑う、恵は知られているということにかなり驚いた

「はい、お子さんのためにヨーグルトシャーベットです」

夕子は手作りのシャーベットを恵に渡す

「わ~、ありがとう~、最近こういうものがおいしくって」

恵は喜んでシャーベットを食べ始める

「私や隆泰は黙ってたのにどうして分かったの?」
「ふふふ、これでも一応愛を司る天使ですからね」

恵は夕子の言葉を聞いてなるほどねと思ってしまった
夕子は自分の親しい人間の居場所などが分かる
本人曰く、自分の役目が愛を伝えることだと言うことらしい

「でも、いっつも出張ってたからこうなると暇なのよね~」

恵はだるそうにテーブルの上にうなだれる
それを見ている夕子はクスクスと笑っていた

「!!」

二人は嫌な気配を感じ取った

「夕子ちゃん」
「はい、すぐそこまで来てます」

今、この店に残っているのは恵と夕子、
それに雑務などをこなす非戦闘員の人間しかいなかった

「ここを襲撃する輩がいるなんてね・・・」
「とりあえず、私が迎え撃ちます」

夕子は一人外に出ようとする、だが一緒に恵もついてきた

「恵さん!!ここは私に任せてください」
「この感じだと、相手はかなり強力よ、夕子ちゃん一人じゃあ辛いでしょ」
「でも、もし何かあったら、赤ちゃんにまで・・・」
「大丈夫、私強いから」

何を言っても行こうとする恵

「絶対に無理をしないでくださいね」
「分かってるって」

止めるのを諦めた夕子
こうなったら何があっても自分が守るしかないと思った

「ホホホ、やはりかなり手薄になっているようですねぇ」

外に出ると街の雰囲気がいつもと違う感じがした

「これは・・・」

街が異常に静かなのである
そして目の前には一人の人間・・・いや妖が居た

「デュアラウズ様の命により、あなた達を処分いたしますよ」
「まさか、あなたたちは・・・!!」

恵は忘れるはずもない名前
2年前の前店長の最後の仕事となった妖の名前
あれは確かに2年前に倒したはずであった

「ホホホ、脆弱な人間と違うのですよ、我らの王は更なる力を得て不滅の存在になったのだから」
「だったら、もう一度倒すまでよ!!」
「できるものならやってみなさい、あなた方はここで死にますけどね」

ガキィィィィィン

恵は手に持った大剣で切りかかる

「絶対に負けないんだから!!」
「恵さん!!あまり無茶はしないでください!!」

ズバッ!!
バキィ!!

あたりに響く斬撃の音

「守ってみせる、この店を、私達の子供も!!」

負けられない一戦
恵と夕子は死力を尽くして戦うしかないのだ
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by meruchan0214 | 2006-06-26 20:13 | LittleGarden