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アリシア、フリス、アコナ達がいなくなってからのウロボロス。
その中でリシェルはウロボロスの中枢部に居た。 「ふぅ……」 リシェルは少し溜息をつくと、自分にあるジャックケーブルを取り出すとウロボロスに接続する。 「ごめんね、少し借りるわよ」 リシェルはウロボロスのシステム内に入っていく。 自分が既に人間ではないリシェルは電子の中へと入っていった。 「私の予感が正しければ……」 リシェルはウロボロスのシステムを見ていた。 おびただしい量の数字の羅列を並列に処理していく。 人間には理解できない領域だろう、だがウロボロスのシステムに入ったリシェルなら容易いことだった。 「やっぱり……」 リシェルが見つけたのはウロボロス内に仕掛けられたウィルスであった。 見た目にはウロボロスのシステムに変調はないが、相手にこちら側のデータが送られている。 しかも、下手に触ればウロボロスのシステムがダウンする可能性もある。 リシェルは一旦電子から抜けると、自身の回線を使いどこかに連絡を取り始めた。 「うん、お願いね。貴方のサポートが必要なの」 「仕方がありませんね、分かりました」 その通信先は地球に向けられていた。 「貴方とまた一緒にこんなことをするとはね」 リシェルは少し嬉しそうに言葉を発した。 かつての仲間と共にやるということは、長い時を生きてきたリシェルにとってはうれしいことなのだろう。 「では、シンクロしますよ」 「いつでもいいわよ、ノルン」 ノルンの力を借りてリシェルは再びウロボロスの中へと入っていった。 気が遠くなるほどの1と0の中でリシェルとノルンはウロボロスを治していた。 人ではなくなった彼女等にとって、この作業は容易いものだった。 「リシェル、それを隔離してください」 「これね」 リシェルは周りのシステムに傷をつけないように慎重に問題の部分を隔離した。 「これでよしと…」 「それで、そのプログラムはどうするのですか?」 「まぁ、いろいろ考えがあるのよ、私にもね」 リシェルは少し残酷そうな笑みを浮かべる。 それをノルンはやれやれといった表情で見つめていた。 ▲
by meruchan0214
| 2008-02-06 22:51
| 守護機兵 ハイシェント2
まぁ、更新も含めて色々です。
タグとか整理したいんですけど、あまりにも多くて諦め気味… 誰か代わりにやってください!! ごめんなさい、うそですorz 小説はボチボチと再開していく予定です。 ハイシェント2は大体30話くらいで終われればいいなあと思ってます。 ここから先の展開は果たしてどうなるのかは当然ですが秘密です。 もしも、希望があったら少し添えるかもしれない。 とりあえず、ペースがかなり落ちてるので気長におまちくださいませ。 ▲
by meruchan0214
| 2008-02-03 21:10
| 独り言
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