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騎士の影 登場人物

騎士の影 登場人物

ジュリ・レイシス 24歳 ♀
この話の主人公、性格は冷静沈着、頭も回り、実力も一級品。
元々は暗殺者の家系にだったが、親の言いつけで仕えている領主の騎士として活動している。
幼い頃は非常に感情の起伏がなかったが、今ではすっかり丸くなった。

エルミナ・ギルバート 18歳 ♀
ジュリが仕える主人、今のジュリを作った存在。
明るい性格で他人の事をちゃんと考えて上げられる女性で領民の人気も高い。
ジュリの事を信頼しているが、変な事をしてケガをしないか心配している。
# by meruchan0214 | 2007-06-06 21:36 | 短編小説

一ヶ月開いている事についての独り言

一ヶ月とちょっとの更新期間が開きました・・・
もう少し早くやろうとは思っていたのですが・・・

小説の更新が止まった訳ではありませんのでよろしくお願いいたします。

しばらくはこのような調子が続くかと思いますが、出来る限り更新いたしますので、
生暖かい目で見守ってくださいませ。

次のお話はどうしようかなあ・・・
# by meruchan0214 | 2007-06-06 21:23 | 独り言

Net8 知るも知らぬも

現実とネット、とても近いようでとても遠いものだ
俊二と啓子は優衣やキューブの店長の事を心配していた

「大分、大事にはなってるよね・・・」
「そうだね・・・」

迷惑がかかるといけないからと、知り合いであると言う事は伏せている
さらに、ここ数日は優衣とは会っていない

「大丈夫なのかな、優衣さん」
「店長さんがついてるから大丈夫だとは思うけど・・・」

俊二と啓子はそんな話ばっかりしている
連日、キューブに押し寄せる人は後を断たない何人も何人もやってくる
もちろん、目当ては優衣がほとんどであった

「でも、ラミュカを操ってるのは店長でレジルが優衣さんなんだよね」
「うん」

何度か大型の掲示板でラミュカは男だと言う事は言われてはいた
だが、優衣の姿が公の場に出た事でラミュカ=優衣と思う人が圧倒的に多かった

「店長さんも大変だな、いくら言っても聞いてくれないって言ってるし」
「そう考えると怖いよね」

不特定多数の力と言うのは恐ろしいもので嘘でも現実のように思い込ませてしまう
実際にラミュカはキューブの店長が扱うキャラクターであるが、
今ここに来ている人間たちは優衣が目当てで来ているのだ

「俊二君、啓子ちゃん」

小声で二人を呼ぶのは優衣だった、周りに見つからないようにそっと呼んでいる
二人も周りに気を使って、優衣の方へと向かった

優衣が居たのはキューブの事務所だった、店には来ては居たが
この状況で店には出さないほうが良いと店長が判断した結果だった

「優衣さん、今回の事は大変ですね・・・」
「まあねぇ、一応、警察にも言ってはあるけどさ・・・」
「表に出たものは無くせないってことですね」
「そういうこと」

今は出回っていないとはいえ、表に出た事は変わりは無い
更に言えばそれが今回の騒動に火をつけているのである

「心配かけてごめんね」
「いや、優衣さんこそ大変じゃないですか」

俊二は優衣に答える

「僕達に手伝える事があったら、何でも言ってくださいね」
「ありがと、でも、治まるまで耐えるしかないからさ」

優衣はあははと力無く笑う、相当に参っているみたいだ

ネットの力を恐ろしいと感じながらも何も手伝えない自分達が少し悲しかった
# by meruchan0214 | 2007-05-02 22:07 | ウィザード&ブレイド

Net7 仮想と現実

シュンとテリアはいつものようにレベル上げをしていた
まだまだラミュカやレジルには追いつかないが大分強くなってきていた

「あ、ラミュカさん」

街の向こうからやってくるラミュカ、だがシュンとテリアに挨拶することも無く通り過ぎる
その姿は何かに追われているみたいだった

「どうしたんだろ」
「さぁ・・・」

その直ぐ後だった、何人もの人達がラミュカの後を追っていった
何故、追いかけているのかは分からなかったがほとんど男達が追いかけていたのは分かった

「何かあったのかな・・・」

気になったシュンとテリアは今度キューブに行ってみる事にした

現実の世界に戻って、俊二と啓子はキューブへと向かった
ラミュカやレジルの正体を知ってからというもの、割と頻繁に行くようにはなっていた

カランカラーン

二人が中に入って驚いた、いつもと客層が全く違う
ここの客はある人が目当てでやってきていた

「・・・」

何も言葉がでない俊二と啓子、ちらっとある男のPCを覗く

「優衣さんの写真だ・・・」
「え、うそ」

しかし、店の中には優衣の姿はどこにも見えない
居るのはラミュカをやっている人間、キューブの店長の他のアルバイトだけだ

「店長さん」
「お、どうしたんだ?」

いつもと変わらず接する店長、そこは慣れというものだろうか
店長は二人に目配せをする、俊二と啓子はそれをなんとなく理解はした

「また、後でね」

ボソボソと二人にだけ聞こえるように耳打ちをする
それに俊二と啓子は軽く頷いた

そして、他の人間たち恐らく優衣さん目当てで来た人達が帰ったあとやっと平和な時がキューブに訪れていた

「一体どうしたんですか?」
「誰かが優衣がウィザード&ブレイドの事話していたのを聞いてそれをアップしたらしい」
「でも、それっていけないことなんじゃ・・・」
「そう、だから今アップした人を探してもらってる」

店長はやれやれと言った顔つきで話している

「ラミュカを優衣が使ってるキャラクターだと思っているらしくてね」
「それで昨日はあんなに逃げていたんだ・・・」
「まあね、君達を巻き込む訳にはいかなかったからさ」

優衣は傍からみてもかなり綺麗な人だ
それがウィザード&ブレイドのトップランカーだと分かれば、黙っていても男達が寄ってくる
もっとも、本当はラミュカはこの店長であり、その相方が優衣であるわけだが

「いくら否定してもね・・・」
「ああ、分かります、それ」

過ぎてしまった事はしょうがないとは言え、これでは優衣が店に来れない

「優衣さんはどうしてるんですか?」
「居るにはいるけど、店には当分出せないな」
「ですね・・・」

俊二と啓子は出してもらったコーヒーを飲んで家へと帰った

「あの二人も大変だな・・・」
「でも、笑い事じゃないよね」
「そうだね・・・」

インターネットの怖さを知った二人、そうではなくても影響を与えるには大きすぎるものだということを認識させられた
# by meruchan0214 | 2007-04-24 22:14 | ウィザード&ブレイド

16夜 人と妖

キルトの力を受け継いだ私は今は佳織さんや華ちゃんと同等の力を持っている
しかし、キルトの力を受け継いだことによって私の肉体に少なからず変化が起きていた

「体が妖と同じになってきているわね」
「ま、そうですよね」

半分は分かっていた事、妖の力を持っている今ではそれを隠すのはたやすい

「でもいいの?これ以上力を使い続けると本当に妖になっちゃうよ?」
「華ちゃん、大丈夫。私が選んだ道だからさ」

人間ではなくなってしまうというのには違和感はあった
けれども、素直に受け入れられるのはキルトと一緒になったからだろう
私は修子だけど、キルトと一緒になった
人の体に妖の力、使い続ければ妖に近づくのも当然だろう

「そういえば」

私はずっと気になっていることを佳織さんに聞いてみることにした

「佳織さんって、妖としては中途半端っぽく見えるんですけど・・・」
「半分人間だからね」
「半分・・・?」

佳織さんは自分が生まれたときの事を話してくれた
人狼と人間の子供、それが佳織さんなのだ

「だからほとんど人間と変わらない姿だし、狼になる部分も一部分」
「確かに、妖の姿になってもほとんど変化ないですもんね」
「まあ、純粋な人狼の業が使えないものもあるけれどね」

やはり、生粋の人狼と同等と言う訳にもいかないが、それは修行次第で何とかなるものなのだ

「修子ちゃん、これからも力を使い続けるなら自分がどうして力を使うのか忘れないようにね」
「はい」

私は佳織さんの言葉を心に止め一緒に仕事に出る
勉強する事はまだまだたくさんある、それをもっともっと学びたいと思った
# by meruchan0214 | 2007-04-23 22:42 | 知らぬが幸せ